若手の昇格を拒む人事制度を取り入れた会社を許さない

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私がひとつ心に決めていることがあります。

それが、「会社の昇格試験を受けない」ということです。


実は、私はプライドがとても高い人間なのです。

会社に自分の人生を振り回されるつもり気は少しもありません。

昇格制度の変更

私は今後一切会社の昇格試験を受けるつもりはありません。

会社のために働く気がないからです。


私にその決意をさせたのが会社の昇格制度の変更です。

今から4~5年ほど前に会社の昇格制度が変更となり、その変更にあたって早期昇格制度というものが取り入られました。

これは、簡単に言うと「優秀な社員は標準より1年早く昇格試験の受験が可能となる」というものでした。


一連の変更内容や趣旨に関しては説明の場が設けられ、この昇格制度の変更に関しては若い社員の成長を促すために早期の昇格チャンスを与えたといった趣旨の説明がなされました。

この変更は、本来は若手社員にとって歓迎するべきものです。

私も優秀な社員はどんどん昇格・昇進させていくべきだと思っています。

そのほうが上を目指す人間にとってはモチベーションの向上につながるし、そうでない人間にとっても優秀な上のもとで働ける可能性が高まるからです。

若手の昇格を拒む人事制度

ところが、これはとんだ茶番だったのです。

この新制度の説明資料を詳しくみてみると、実は受験までの標準年数が旧制度に比べて1年遅らされていたのです。

それは、この説明会では触れられることのなかった変更でした。


つまり、この変更は 「優秀な社員は旧制度と同じタイミングで昇格試験の受験が可能となる、そうでない社員は旧制度より1年遅いタイミングで昇格試験の受験が可能となる」というもので、実は旧制度に対して下方修正(しかも口頭での説明なしの「サイレント」下方修正)されたものだったのです。

ほかにも、旧制度ではなかったタイミングで新たに試験が追加されるなど(この変更はさすがに口頭で説明がありました)、この新制度は実際には若手の昇格をむしろ拒むものになっていたのです。


若い社員の成長を促すため、年次でほぼ自動に昇格していくのではなく一定の要件を満たした者だけを昇格させていくという方針自体はある程度理解できるものです。

ですが、それは今回のように現行制度を改悪して行うものではないと思います。

現行制度を据え置きのまま、そういったチャレンジ制度を設けるべきでしょう。

若手の昇格を拒む人事制度を取り入れた会社を許さない

実際には、今後の少子高齢化を見越して人材獲得競争のために新卒社員の給与テーブルを若干上げていることもあって完全な改悪とまでは言えません。

その人件費の高騰のしわ寄せがきているのかもしれません。

ですが、会社全体での人件費を考慮するのであれば、若手社員の給料を抑制するだけでなくベテラン社員の待遇も見直すべきです。

会社にはその地位に見合った仕事をしていないベテラン社員が大勢います。

現行の昇格制度を見直すのであれば、現行の昇格制度で昇格してきた社員の能力を改めて再評価すべきです。

そのようなことをせず、若手社員にだけ厳しい要求を一方的に突きつける行為は若手社員のやる気を著しく削ぐものと言えます。


もともと、会社の昇格試験自体、会社側の匙加減でいくらでも合否を判断できるというものです。

ですので、結局は会社側の都合次第でいくらでも社員をコントロールできてしまうのです。

今回の件はそれが顕在化した形に過ぎません。


このような逆境の中においても、高い成長意欲をもって積極的に仕事に向き合える若手もいることでしょう。

会社もそのような社員を求めているはずです。

しかしながら、一方では、私のように上を目指さすことなく成長意欲のまるでない社員を生んでしまうことにもつながってしまっているのです。


私はこれからも会社の「お荷物社員」として、会社の期待に応えることなくパフォーマンスに対して割高な給料をもらい続けるつもりです。

いつまでこの会社にい続けられるかわかりませんが、それがこの会社の制度変更に対する私なりの回答です。

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