上流工程の仕事を請け負う資格がない人たち

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私が抱えている悩みは案外根が深いものなのかもしれません。

私は現在、間接部門で働いていますが、今の仕事に対して不満を感じています。

そのひとつが、自部門の上司たちから上流工程の仕事をするよう要求されることです。


それは、部署として本来あるべき姿であるのかもしれません。

しかしながら、私にはそれが難しいことなのです。

私には上流工程の仕事をこなすだけのスキルがありません。

そして、そのことを相談できる仲間もいません。


私のこの悩みの根が深いと言えるのは、これが私の問題というよりも私の部署全体の問題だと私が考えていることです。

私の部署には上流工程の仕事を請け負うだけの資格がない、そのように私は考えているわけです。


では、上流工程の仕事を請け負う資格がない人たちというのは、一体どのような人たちのことでしょうか?

上流工程の意義

近年の製品開発においては、上流工程の重要性がより認識されるようになってきました。

品質向上の取組みにおける究極の目標は「上流工程での品質の作りこみ」であると言えます。

上流工程における要件定義や設計工程を作りこむことで、下流工程におけるテスト工程の負担を軽減し、手戻りを大幅に減らすことができます。

また、そもそもこのような下流工程で検出される不具合や問題などの多くは本来上流工程で検出されるべきであるのです。


このように、上流工程での品質活動は近年のトレンドです。

私の部署もそうしたことに取り組んでおり、その方針自体は十分理解できるものです。


問題はその具体策です。

間接部門の仕事は漠然としていると感じる

本来あるべき姿を目指すという部署の方針自体は間違いではないでしょう。

しかしながら、ただ高い目標を掲げれば良いというものでもありません。

具体的な行動が伴って、初めてその取り組みに価値が生まれるのです。

そして、私が問題だと感じるのは、現状はこの行動の部分があまりにもお粗末なものだと感じてしまうことです。


私の所属する部門は間接部門です。

そして、この間接部門というのは、直接部門に比べて仕事の責任感に乏しく、また仕事内容もどこか漠然としているといった印象を受けてしまいます。


今の私はまさにそのような状況に置かれています。

「こんな感じのことがしたいんだよね」といった抽象的な課題を上から突きつけられ、その具体的な実行策に関してはこちら任せ、または実現性に乏しい内容を突きつけられるだけです。

正直、単に自部門が仕事をしているという「アリバイ作り」のために仕事を作り出していると感じてしまうくらいです。

それを指摘したところで、周りから煙たがられるだけです。

漠然とした要求にただ従うしかなく、かといってそれを進めたところで結局その成果も中途半端なものになるだけです。


目標を高く設定することは大切なことだとは思います。

ですが、この程度の課題設定しかできないのであれば、いっそ低い意識で単純作業に徹するほうがまだ会社に貢献できるのではないかと考えてしまうのです。

我々には上流工程の仕事を請け負う資格がない

上流工程の仕事にはコミュニケーション能力や調整力、ドキュメンテーションの技術など多くの能力が要求されますが、これらの能力と要件定義の能力には密接な関係があります

要件を伝えるときに、それが抽象的なものだと下流に移るにしたがって本来の意図から徐々にかけ離れたものとなっていってしまう恐れがあります。

また、要件を具体的な内容に落とし込めない人間に優れたドキュメントを作ることなど不可能です。


上流工程の仕事を請け負うためには高い要件定義の力が要求されます

そして、単刀直入に言ってしまえば、これまで下流工程の仕事しかしてこなかった自部門にはその能力が決定的に不足していると言わざるを得ません。

我々には、上流工程の仕事を請け負うだけの能力がないし、それを高めようという意識もない、言うならば我々には上流工程の仕事を請け負う資格がないのです。


もちろん、私もただ文句を言うばかりでなく、自分なりにこの現状をなんとか打破しようと努力してはきました。

ですが、周りの意識がついてこない中ではそれも難しいのです。


理想と実態との大きなギャップに悩み続けています。

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