多すぎる仕事量が仕事の生産性を下げる理由

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会社員の仕事上のストレスの原因の1位は「仕事量が多すぎる」ことだそうです。(「キャリコネニュース」調べ。)

私自身はそのような仕事量の多さで苦しんだ経験は少ないですが、そのような悩みを抱える人が多いというのはよくわかります。


日本の会社には部下の仕事量の管理ができない管理職が大勢います。

また、社内の一部の人たちの仕事ぶりを見ていると、仕事に追われる状況にある種のやりがいを感じているようにも見え、あえて仕事を詰め込んでいるんじゃないかと感じることも少なくありません。


本人たちがどう働こうがそれはその人たちの勝手ですが、その考えを周りに押し付けるべきではありません。

一般的には、多すぎる仕事量は仕事の生産性を低下させると言われています。

仕事には必ず適切な仕事量というものがあるのです。

多すぎる仕事量が仕事の生産性を下げる理由

多すぎる仕事量は仕事の生産性を下げることにつながりかねません。

それは主に以下の3つの理由によるものです。


  • ひとつの仕事に集中できない
  • 意欲が失われる
  • 自己肯定感が失われる


以下で順を追って説明していきます。

ひとつの仕事に集中できない

人間の脳は本質的にマルチタスクを行うことはできないと言われています。

マルチタスクとは複数の作業を同時に処理することです。

【参考記事】


このマルチタスクでは仕事を効率よくこなすことはできません

もしもあなたが自分はマルチタスクをうまくこなせていると思っているのであれば、それはただの錯覚です。

実際には、その都度タスクを入れ替えて処理や対応をしているだけなのです。


このマルチタスクを行っているとろくなことがありません。

まず、集中力が落ちます

人間の集中力はすぐにピークに持っていくことはできません。

ですから、ある案件の作業中に別の案件で作業が中断されてしまうと、その作業を再開したときに再び集中力を高めるまでの時間をロスしてしまいます。

また、複数の案件を同時に進行していると、ひとつの案件の作業中も別の案件のことが気になってしまうなどその作業に集中できません


結果として、仕事の生産性は低下することになります。

たとえば、2時間かかる作業と3時間かかる作業を並行して進めなければならないとすると、実際の作業時間は両者の作業時間の合計の5時間より少なくなるということはほぼなくて、むしろ時間は余計にかかってしまうことのほうが多いのです。

意欲が失われる

たとえば、与えられた仕事の達成率が8〜9割という状況であれば、残りの1〜2割に目を向けてもう少しだけ頑張ってみようと思えるかもしれません。

また、後から振り返ったときにも、計画の達成まであと少しであったならばもう少しだけ効率を上げてみようといったように、現状のやり方に対して前向きな検討もできるでしょう。

しかしながら、これが達成率が5~6割、あるいはそれ以下の状況になってくると、もはやそういった前向きな感情は失われてしまいます。


これは学校のテストを思い浮かべていただければわかることでしょう。

学校のテストで高得点を取れる人は、良い点をとった事実よりも自分が間違えてしまった問題のほうに目を向けることができるはずです。

しかしながら、テストで20点や30点といった点数しか取れない人たちというのは、自分たちの結果をわざわざ見直すといったことはしないでしょう。


このように、課題に対して自分の実力が圧倒的に足りていない状況だと、その不足分を埋めようとする意欲が失われてしまうのです。

自己肯定感が失われる

このように、与えられた仕事の達成率が低い状況が続くと自己肯定感も次第に失われていきます

達成目標に遠く及ばない状況を直視することは、自身の力不足をまざまざと見せつけられることになるためとてもつらいことです。

そうして現実から目を背けがちになり、ますます目標の達成から遠ざかるのです。


与えられた仕事をこなせないのは、その当人の問題ではなく仕事量を管理する側の問題であることも少なくありません

ですが、たとえそうであったとしても、事実として残るのは課題を達成できなかったという結果だけなのです。


適切な仕事量を管理することは管理職の重要な役目のひとつです。

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