私はもともと現在勤務している会社にはエンジニアとして採用されました。
(職場の人間関係がどうにもうまくいかず、現在は別の職種で働いています。)
一言でエンジニアと言っても、その種類はさまざまです。
IT全盛時代ということもあり、最近ではエンジニアと言えばシステムエンジニアやプログラマーなどのITエンジニアを指すことが多いそうです。
とは言え、日本はどちらかと言えばITよりもモノづくりの分野に強みがあり、そういった分野で活躍しているのが機械系エンジニアや電気系エンジニアの人たちです。
私自身もエンジニア時代は後者のほうを専門としていました。
そんなモノづくりの現場で活躍するエンジニア、特に機械系エンジニアについて、私は機械系エンジニアの仕事はつまらないのではないかと感じています。
以下の話は完全に私の独断と偏見に基づく意見ですので、それをご理解いただける方のみご覧ください。
私が機械系エンジニアの仕事をつまらないと思う理由
機械系エンジニアの仕事の分野は多岐にわたります。
自動車や電化製品、工作機械といったあらゆる機器の構造や機構を設計・製造するのが機械系エンジニアの仕事です。
幅広い業種・業界で機械系エンジニアは活躍しています。
そんな機械系エンジニアの仕事を私がつまらないと思う理由は、機械系エンジニアの仕事は経験の多さが何よりものを言う世界だと感じるからです。
技術革新が穏やかな機械工学
何事においても、経験の多さが強みになることは間違いありません。
しかしながら、たとえばIT業界などは技術革新のスピードが大変早く、そのため、こうした業界で働くITエンジニアにはアンテナ感度を高くして日々新しい知識を吸収していく力が求められているのです。
過去に獲得した知識や技術だけでいつまでも通用する世界ではありません。
ですから、ひと昔前までは「ITエンジニア35歳定年説」と呼ばれたほどです。(もちろん上記以外にも体力的な問題もその理由にあります。)
機械工学の技術革新は(少なくともITの世界に比べれば)比較的穏やかな印象です。
10年前、20年前の技術などもはや役に立たないということは全くもってありません。
長年の積み重ねによって技術の向上がなされていくというのが私の機械系の技術に対する印象です。
ですから、そんな機械工学に携わる機械系エンジニアの世界は、経験の多さが圧倒的にものを言うように感じるのです。
若者の強みを活かしにくい機械系エンジニアの世界
これはすなわち、機械系エンジニアの世界では勤続年数の多いベテラン社員が圧倒的に有利だということを意味します。
最新の知識やトレンドをガンガン吸収している若い人よりも、全く勉強せずに過去の経験に頼りきっている中高年の社員のほうが案外通用してしまう世界のように思えてしまいます。
ですから、若い人からすればやる気が削がれてしまう仕事なのではないかといった印象を持ってしまうのです。
もちろん、長く勤めればそれだけ有利になる業界でもありますので、社会的な安定を求める人であればこれはかえってメリットになるとも言えるでしょう。
また、単純に機械いじりが好きな人もいますからね。
技術革新が穏やかだからこそ個人の発想やアイディアが入り込む余地がまだ十分あると言え、それが魅力に映る人もいるでしょう。
仕事に何を求めるかは人それぞれです。
私も昔は安定した生活基盤を望んでいましたし、モノづくりに携わるエンジニアはその望みにピッタリの職種と言えます。
ただ、最近は若い頃と少しずつ意識も変わってきていて、現在の職場環境に対して、そういったメリットよりもやりがいを一切感じられないデメリットのほうが目につくようになってきています。
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