私は、特に自分より目上の人たちから嫌われる傾向にあります。
私がそのように目上の人間(特に上司)から嫌われる理由のひとつに、私が上司に対しておべっかを使わないからというのがあると思います。
見え透いたお世辞を言ったり、相手のご機嫌を取るような発言や態度は取りません。
むしろ、相手の機嫌を損ねるようなことを(そうなると分かっていながら)言ってしまいます。
一応断っておきますが、私自身はおべっかを使うことに対してはどちらかというと肯定的な立場です。
今回は、私がおべっかを使うことに対して肯定的である理由と、それにもかかわらず上司に対しておべっかを使わない理由についてお話しさせていただきます。
おべっかは合理的
おべっかという言葉を聞くと否定的なイメージを持つ方も多いと思いますが、私自身はおべっかを使うことに対しては肯定的な立場です。
それは、私がおべっかを合理的なものだと考えているからです。
おべっかを使うことはサラリーマンにとって絶対に必要な能力のはずです。
会社というのは組織であり、組織活動において重要視されるのは理よりも情です。
相手の感情を害さず、相手に気持ちよく仕事をしてもらうことが非常に大切なわけです。
それには、おべっかやゴマすりといったものが非常に重要になってくるわけです。
組織全体でパフォーマンスを最大化する
組織で働く一員として、おべっかを使って相手に気持ちよく仕事をしてもらうことはとても大切なことと言えます。
それは、単にチームの良い雰囲気作りのためだけではありません。
組織全体でパフォーマンスを最大化することを考えたときに、おべっかを使うことはあなたが仕事で頑張ることと同じか、あるいはそれ以上に会社に対して貢献をもたらすことになるかもしれません。
大企業に美人の女性が多い理由として、それは男性社員の士気を上げるためだというような嘘だか本当だかわからないような話もあります。
その女性社員に高いパフォーマンスを期待しているというよりも、その女性社員がいることで男性社員が仕事に奮起して高いパフォーマンスを発揮し、それが結果的に会社全体でのパフォーマンスの向上につながるという考えです。
要は、おべっかを使うこともこれと似たような話だと思うのです。
あなたが優秀な社員に対しておべっかを使うことで、その社員は気持ちよく仕事をすることができ、それによって仕事のパフォーマンスも上がるかもしれません。
それは、あなたが必死に努力して達成できるパフォーマンス以上のものかもしれないのです。
私が上司に対しておべっかを使わない理由
上記の通り、私はおべっかに対してどちらかと言えば肯定的な考えを持っているわけですが、当の私は上司に対しておべっかを使いません。
その理由は、ここまでの話からなんとなくご想像がつくかと思います。
私が上司に対しておべっかを使わない理由は、その上司の仕事のパフォーマンスを上げることが会社に対する貢献にはならないと考えているからです。
苦手な上司に対しておべっかを使う労力や気苦労を考えると、自分自身が仕事に専念したほうが高いパフォーマンスを発揮できると考えています。
ですから、上司のご機嫌をとるようなことはしません。
いちいち誰に対してもおべっかを使う必要はないと思っています。
自分より先輩あるいは目上の人間だからといって、年功序列の日本の会社の中にあってはその人の実力が保証されているわけでもありません。
逆に、自分の後輩にあたる社員であっても、高いパフォーマンスを発揮する人たちはいくらでもいます。
私は、そのような人たちに対しておべっかを使っていきたいと思っています。
現状、そのようにしておべっかを使いたい相手を判断していったときに、どちらかと言えばその対象は自分よりも歳が上の人ではなく、自分と同年代、あるいは自分よりも歳が若い人になることが多いという、ただそれだけの話なのです。
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