「あなたのため」という言葉が苦手

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「あなたのために~」「あなたのためを思って~」

私はこの「あなたのため」という言葉がとにかく苦手です。

この言葉を付け足すことで自分の主張を正当化しようとしている、私にはそのようにしか感じられないのです。


また、多種多様な価値観や生き方が存在する中で、いったい何をもって「あなたのため」と言っているのでしょうか。

自分の狭い価値観を一方的に押し付けることにはなっていないでしょうか。


「あなたのため」という言葉は軽々しく使うべき言葉ではないと思うのです。

「あなたのため」という言葉が苦手

私は「あなたのため」という言葉がとにかく苦手です。


この言葉には話し手のエゴが垣間見えてしまいます

この言葉を付け足すことで自分の主張を正当化させようとしている、そのように私は感じてしまうのです。

「あなたのため」と言っていながら実は自分に都合のいいようにものを言っている、つまり「あなたのため」という言葉は「自分のため」に使われるケースがかなり多いというのが私の実感です。


また、たとえ話し手が本当に「あなた(相手)のため」だと思っていたとしても、それが本当に相手のためになるとは限りません

話し手とその相手では価値観も考え方も全く異なるかもしれません。

そのような場合、たとえ相手のことを本気で思って発言したとしても、価値観を一方的に押し付けることにしかならないのです。

上司の「あなたのため」は「自分のため」に過ぎない

「あなたのため」という言葉がもっとも悪用されるケースというのは上司と部下とのやり取りです。

上司から「あなたのために言っている」「あなたのために仕事を任せている」などのような言葉を投げかけられた経験はないでしょうか。


正直なところ、上司の言う「あなたのため」ほど卑怯な言葉はないと思っています。

大抵のことは何かしらの理由をつければ容易に正当化できてしまうもので、特に上司と部下のように上下関係が存在する間柄ではなおさらです。

ですから、ときとして上司は部下に対して「あなたのため」なとどという言葉を用いることで自分の発言や行動をさも正当化し、部下を屈服させようとします。

ですが、上司の「あなたのため」は「上司自身のため」に過ぎないのです。

そんな都合のいい言葉には決して惑わされないようにしてください。

相手のためになるかはわからない

そもそも、相手のために何かをするいうのはとても難しいことです。

相手のことを思ってしたことが、実際には相手のためにはならなかったという経験は誰もが経験していることでしょう。


多種多様な価値観や生き方が存在する中で、いったい何をもって「あなたのため」と言えるのでしょうか

時代の流れとともにその価値観なども変化していきます。

仕事を第一に考える人もいれば、家庭やプライベートを最優先に考える人もいます。

プライベートを重視する人たちに対して、会社の中で評価されることを絶対的な価値と捉えて会社から評価されるような取組み姿勢を求めることは必ずしもその人のためにはなりません。

それは、もはやあなたの一方的な価値観の押し付けに過ぎません。

「あなたのため」という言葉は、その発言をする人たちの視野の狭さを感じさせる言葉になりがちです。


このような理由から、私は「あなたのため」という言葉が苦手です。

軽はずみな気持ちで安易に使用するべき言葉ではないと思うのです。

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