【再考】「伝え方が9割」の内容にやっぱり突っこんでしまう自分は永遠にコミュ障なんだと感じた【ロジハラ】

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皆さんは『伝え方が9割』というビジネス書をご存じでしょうか。

誰にでもすぐに真似することのできる「伝え方の技術」をまとめた書籍で、これまでに100万部以上売れている大ベストセラーです。

続編や漫画版までも出ているほどです。


こちらの書籍に関して先日レビュー記事を書かせていただいたところ、その記事をご覧になってくださった方から私の解釈は間違っているのではないか(おそらく本著の意図しているところとは異なるのではないか)とのご指摘を受けました。

【参考記事】


そのため、今回は改めてその考察を行ってみたいと思います。

伝え方を変えるだけで相手の反応が変わる?

本著の中には伝え方に関する例として納期の話が出てきます。

本著では納期が間に合わない場合の提案の仕方の例として、

「納期が間に合いそうにないので伸ばしてください」

とお願いするではなく、

「クオリティをもっと上げたいので納期を伸ばしてください 」

というような伝え方をすることを提案しています。


この2つの伝え方に対する「同じ内容であっても伝え方を変えるだけで相手から了承がもらえる可能性が高まる」といった説明に対して、いやいや、この2つの内容は全然同じではないだろうといったような反論を以前の記事においてさせていただきました。

(その解釈についてはこちらの記事をご確認ください。)


しかしながら、こちらの記事をご覧になってくださった方からあるご指摘をいただき、その指摘というのがその方いわく上記の2つの提案はやはりどちらも同じ内容なのではないかとのことでした。

ポジティブな言い回し

ご指摘いただいた解釈は次の通りです。


  • 「納期に間に合いそうにないので伸ばしてください」という提案と「クオリティをもっと上げたいので納期を伸ばしてください」という提案は、ともに現状の納期ではクオリティが低くなってしまうことを言っている

  • そのため、このクオリティを現状の水準から上げるために納期を伸ばしてほしいといった提案をしたい

  • このとき、前者の提案は納期に間に合いそうにないというネガティブな説明に終始している(またはそのように感じられてしまう)のに対し、後者は(現状の水準から)クオリティを上げたいというポジティブな意思が前面に出ている

  • そのため、前者と後者では後者の提案の仕方のほうが肯定的に捉えられやすい


つまり、「クオリティを上げたい」とはあくまで現状の水準から上げたいということを言っているに過ぎず、別に当初の達成目標から上げたいと言っているわけではないとのことです。

確かに、この解釈であればこの2つの提案はともに内容としては同じものであると言えると思います。

デコレーションのないデコレーションケーキ

確かに、言われてみればその解釈のほうがしっくりくるような気がします。

一度こうだと決めつけたらその考えで突っ走ってしまうのは私の悪い癖です。


ですが、この解釈に対してこれはこれで私はやはり大いに突っこんでしまいます

そもそも、当初の計画(要求されたクオリティ)を守るのは社会人として当然のことです。

それを「クオリティを上げたい」などと説明されたところで、私だったら「何当たり前のことを言っているの?」としか思えません。


たとえば、あなたがケーキ屋さんにデコレーションケーキを注文していたとします。

ある日お店から連絡があり、たとえば現状はデコレーションが未完成の状態だったとします。

この現状に対して、

「クオリティをアップしたい(きちんとデコレーションを完成させたい)ので納期を伸ばしてください」

と言われたところで、果たしてポジティブに捉えるでしょうか。

いやいや、デコレーションケーキにデコレーションをして納品するのは当然のことだろうと感じませんか。

そんな当たり前のことを「クオリティをアップしたい」などと説明することがおかしいのです。


仕事の話もこれと同じことです。

要するに、このような伝え方が通用してしまうというのは、裏を返せばいかに普段の仕事においてその要求や達成水準が明確に定義されていないかということです。

デコレーションケーキを注文したのにデコレーションがないことが問題であることは誰の目にも明らかです。

ですが、たとえば仕事で相手に報告書の作成を依頼したとして、一体どのレベルの報告書を良しとするのかといった話の場合、受け取り側次第なところがありますから。


プライベートならともかく、少なくともビジネスの現場においてはきちんと仕事の要求だったり課題の達成水準を具体的に伝えていくことが大切なのだと感じます。

ビジネスマンが本当に磨いていくべき伝え方の技術とはそういったことなのではないでしょうか。

コミュ障の私はそう思います。

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