相手に対して気遣いや気配りができることは、とても素晴らしいことだと思います。
ですが、ときにはその気遣いが重荷に感じられてしまうときもあるかもしれません。
相手に「気を使う人」は「気を使わせる人」にもなってしまうからです。
仕事ができる人は気遣いができる人
気遣いができる人というのは、やはり人として魅力的です。
仕事においても、いわゆる「仕事ができる人」とみなされるような人たちはこの周囲への気遣いに長けた人が多いような気がします。
たとえば、仕事で相手と激しく衝突してしまったとしても、その後に喫煙所でお互いに談笑したりあるいは飲みに行ったりして打ち解け合うことができる、私が「仕事ができる」と思う人たちのイメージというのはそんな感じです。
こういった人たちは、周囲からの人望も厚く、信頼がされやすいように感じます。
また、そういったことができるからこそ、仕事で自分の強い意思や発言を貫き通すことができるのだと思います。
態度や発言の力強さが「仕事ができる」印象につながるのでしょう。
気遣いができる人のタイプ
ところで、気遣いができる人には大きく2つのタイプがあるような気がします。
ひとつが波風を立てないタイプです。
普段の会話から言葉遣いや話すタイミングに非常に気を使っていて、そもそも波風が立つようなことはしない、そんな人たちのことです。
もうひとつがフォローが上手いタイプです。
普段の会話ではそこまで気を使っているわけではなく、一時的に事を荒立てたりすることはあっても、それが尾を引かないようにその後のフォローがしっかりできる人たちのことです。
先ほど「仕事ができる人」として例に挙げたのがまさにこのタイプです。
どちらも相手に対する思いやりからの気持ちから来ている行動や態度で、その気持ち自体はとても良いものだと思います。
ただ、特に前者の「波風を立てないタイプ」の人たちは少し気をつけたほうがいいかもしれません。
「気を使う人」は「気を使わせる人」にもなる
長い会社生活においては、そのような気遣いができる人と関わることがつらく感じてしまう時もあります。
相手に対して常に「気を使ってくれる人」と話すときには、こちらも気を使って話さなければならないと無意識に意識してしまうからです。
私の場合、自分のような気難しい人間と話すことは気遣いができる人であればいつも以上に気を使わせてしまうだろうなと感じてしまい、そういった気遣いができる人とは自然と距離を置いてしまうときもあります。
逆に、言い方は悪いですが、あまり気遣いや気配りができない人のほうがこちらもそんなに気を使うことなく話せたりするので、かえって話しやすいと感じるときもあります。
相手に「気を使う人」は相手に「気を使わせる人」にもなってしまうことがあります。
長い会社生活においては、適度な気遣いを心掛けることが大切だと思います。
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