投資をしないのは本当にお金がないから?

この記事は約5分で読めます。

先週2021年2月15日、ついに日経平均株価が3万円の大台を回復しました。

日経平均が3万円台をつけるのは1990年8月以来とのことで、実に30年半ぶりということになります。

さすがに3万円達成のインパクトは大きかったのか、私の周りでもこの話題をしている人達を見かけましたし、私自身もこの話題を何人かに振られました。


一方、こちらはあまり大きなニュースにはなっていないようですが、実は仮想通貨(法令上の呼称は「暗号資産」)のほうも凄いことになっています。

2月20日、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格が600万円台に到達しました。

もちろん、これは史上初のことです。

これがどのくらいのことなのかというと、ビットコインなどの仮想通貨が大きな話題となり仮想通貨元年とも呼ばれた2017年当時のビットコイン価格の最高値が約230万円でした。

当時は散々バブルだと騒がれましたが、その頃の価格を優に超える価格を現在つけているのです。


しかしながら、こうした株式にせよ仮想通貨にせよ、価格の上昇を好意的に受け止めていない人は多いような気がします。

おそらく、その背景には「投資は富裕層のもの」といった固定観念があるのではないでしょうか。

投資は金持ちのもの?

株価の上昇がニュースなどで取り上げられると、どちらかというと肯定的な意見よりも否定的な意見を目にすることのほうが多いような気がします。

「富裕層だけが潤っている」「庶民には関係ない」といった論調がよく見かけられます。

ですが、果たして投資は本当に富裕層だけのものなのでしょうか。

庶民は全く投資できない、あるいは投資をしてはいけないのでしょうか。


もちろん、そんなことはないはずです。

日本人は投資に抵抗感を持つ人は多いですが、その反面、貯金好きな人は多いです。

多くの日本人が、お金が全くないというわけでなく、資産の現金比率が高いだけなのです。

ですから、その貯金のいくらかを投資を回すことは十分できるのではないでしょうか。

富裕層ほどではないでしょうが、庶民であっても十分こうした株高などの恩恵を受けることはできるはずなのです。

今の株価はバブルなのか?

現在の日本株の株価に対しては、懐疑的な意見も少なくありません。

今の株価水準を「バブル」だと考える人もいることでしょう。


ですが、では一体その人たちは何をもって今の株価は「バブル」だと判断しているのでしょう。

その根拠を説明することはできるでしょうか。


単純に「3万円」という額面だけを見てそう判断するのはあまり賢明なこととは言えません。

企業の業績が上がっていけば、それに伴って株価も上がっていくのは当然のことだからです。

でも、今はコロナ禍で特に飲食店を中心に深刻な不況にあえいでいる状況で、それなのに株価が上がるのはおかしいのではないかといった意見もあるもしれません。


ただ、日経平均は東証一部に上場している全銘柄のうちの225銘柄を対象とした株価指数なわけですが、では、この225銘柄の中に外食業界の企業がいくつ含まれているかを知っていますか?

実は、外食業界の上場企業で日経平均に採用されている銘柄はありません

また、コロナ禍のあおりを受けている飲食店は個人経営のお店も多く、それに対してあくまで日経平均は大企業の株価指数なわけですから、そこでの乖離が生じるのはある意味当然なわけです。


ちなみに、株価の割安度を判断するもっともポピュラーな指標にはPERPrice Earnings Ratio:株価収益率)があります。

この指標は収益基準で株価の割安度を判定する指標です。

この指標は低いほど割安と判断され、現在の日経平均のPERは約23倍ほどで、これは過去数年の水準(15倍前後)からすれば高い水準にある(=割高である)のは事実です。

とは言え、その水準というのも1990年頃のバブル期の日本株のPERは80倍以上、バブルが弾ける直前には100~200倍にもなっていたとのことですから、その水準からみれば今の株価は決してバブルにあるとは言えないのです。

投資をしないのは本当にお金がないから?

一方で仮想通貨、中でもその代表格のビットコインの現在の価格に合理的な説明をつけるのは少々難しいかもしれません。

実態が伴うのはまだまだ先と言え、そういった意味でこちらはバブルと言えるのかもしれません。

少なくとも、私もビットコインを保有こそしているものの、現在は取引などはせずに静観しているという状況です。

仮想通貨を人に勧めようという気もありません。

リスクは高いと思っています。


こうした株式投資にせよ仮想通貨投資にせよ、投資はあくまで自己責任です。

そして、結局、多くの人々が投資を敬遠するのは、「資金がないから」というよりは「資金が減るリスクを抱えたくないから」というのが理由としては大きいのではないでしょうか。

日経平均は30年ぶりの高値をつけたということで、これは裏を返せば、この30年間日本株が低迷を続けてきたということを意味します。

その「失われた30年間」を目の当たりにしてきた人々が「投資は損するもの」と思い込み、その固定観念にとらわれ続けているような気がします。


しかしながら、ここ数年間の株価の推移をみれば徐々に状況が変わってきているのは確かです。

もしかしたら、考え方をアップデートしてもいい時期に来ているのかもしれません。


どのような考えを持とうとそれは個人の自由ですが、それを「お金がない」と言い訳するべきではないと思います。

それはチャンスをみすみす逃すことにつながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました