良いものを良い、悪いものを悪いと評価できない会社の人事評価には価値がない

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私は現在の職場で品質保証という仕事に携わっています。

品質保証の仕事の中には、メーカーなどの企業における製品やサービスの品質の評価を行うというものがあります。

日々このような評価に携わっている身から言わせてもらえば、会社の人事評価というのは評価と呼ぶにはあまりにもお粗末なものです。


たいていの人事評価は、評価と呼ぶには値しないただの感想だと思っています。

評価者の資格

評価と一口に言っても色々な評価があります。

一般に、評価には個人の力量が必要とされるものとそうでないものがあります


たとえば健康診断を行うとして、体重や身長を測るだけなら専用の器具(体重計や身長計)を使えば誰にでも行えることでしょう。

個人の力量はその結果に一切影響しないと言えます。

それに対し、聴診などは聴診器を使って行われますが、聴診器があれば誰にでも行えるものであるかというとそうではありません。

資格を持った専門家でなければその診断(評価)を行うことはできないのです。


このように、結果が個人の力量に左右されてしまう評価の場合、その評価を行う者の力量や資質を見極めることが何よりも重要なわけです。

ですから、評価の正当性を確かなものとするためには、その評価を行う者が適正な人材かどうか、適切な能力を備えているかを判断していかなければなりません。

良いものを良い、悪いものを悪いと評価する

では、評価者の適正や力量、あるいは信憑性を判断するにはどうすればよいのでしょうか。

そのためのもっとも一般的な方法は、評価者にテストを受けてもらい、その点数によってその力量を判断するというものでしょう。

ですが、もう少しシンプルに、その評価者が下した実際の評価結果を基に判断することもできます。


身近なテーマとして、飲食店のレビューを考えてみます。

世の中には数多くのレビューが存在します。

こうした飲食店のレビューの信憑性を判断するにはどのような方法があるでしょう。


そのレビューの内容をじっくりと読むというのもひとつの手でしょう。

ですが、それとは別に、そのレビューをつけたレビュアーの点数付けの傾向を掴むという方法もあります。

たとえば、あなたが興味を持っている飲食店の点数付けとして、あるレビュアーが100点満点中90点をつけていたとしても、そのレビュアーが他のお店に対しても同様に90点や100点をつけていたとすれば、そのレビュアーの90点という点数付けにはさほど価値はないわけです。

その信憑性も疑われてしまうでしょう。

一方で、別のレビュアーはそのお店に80点しかつけていなかったとしても、他のお店にはそれこそ60~70点程度しかつけていなかったとすれば、そのレビュアーの80点は大きな価値を持つと言えます。


悪いものは悪い、良くないものは良いと評価しているからこそ、良い評価が一層際立つのです。

良いものを良い、悪いものを悪いと評価できない会社の人事評価には何の価値もない

製造の現場においても、このように良いものと悪いもの、良品と不良品の判別を確実に行えるかどうかの確認が日々の点検の中で行われています。

また、このような判別を行うためには、明確な判定基準を決めていくことも必要となっていきます。

明確な判断基準を持たず曖昧な判断基準しか設定されていない限り、良いものを良い、悪いものを悪いと正しく評価することはできないのです。


このような視点で評価を捉えたとき、あなたの会社(職場)で行われている人事評価はどうでしょうか。

あなたの上司は評価者としての適正な能力や資格を備えていると言えるでしょうか。

あなたの良い部分と悪い部分を正当に評価できているでしょうか。


良いものを良い、悪いものを悪いと評価できないのであれば、そん会社の人事評価に価値はないのです。

明確な判断の基準や尺度を持たず、個人の感想レベルの話を延々と聞かされる人事評価は苦痛でしかありません。

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