出世欲のない社員ほど厄介な存在はいない

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職場におけるパワハラ(パワーハラスメント)がしばしば社会問題化する昨今ですが、実は私、職場においてこのパワハラが成り立つ理由がいまいちピンとこないんです。

というのも、職場のパワーバランスは言うほど上司が絶対的でないというか、なんならむしろ部下のほうが上司よりも立場が上のケースも全然あるなと感じるときもあるくらいです。


ただ、こうした考えは、たぶん私に出世欲がないから陥る考えなんだと思います。

社員に出世欲があるからこそ会社は社員をこき使える、逆に言えば、出世欲のない社員というのは会社からすれば実に扱いづらい「厄介な存在」でしかないのです。

本当に上司のほうが立場が上か?

上司は部下に対して言いたいことを言えるけれども、部下は上司に対して言いたいことは言えない、それは職場におけるストレスのひとつでしょう。

ただ、一方では本当に上司のほうが立場が上か?とも思うわけです。


日本企業の多くが採用している賃金体系は、年齢に応じて賃金が上がっていくような賃金カーブを描きます。

この賃金カーブと会社に対する貢献度を比較すると、一般的に若年層の社員は会社への貢献度よりも賃金が低くなる、つまり会社からすれば割安な存在になります。

一方で、中高年層の社員はその会社への貢献度よりも賃金が高くなる、つまり会社からすれば割高な存在になります。

要するに、いわゆるコスパの良さという観点からみれば、若年層の社員のほうが中高年層の社員よりも上と言えるわけです。


上司は職場で偉そうに振る舞っているかもしれないけれども、見方を変えれば、おそらくそうして偉そうぶれるのは今の職場にいるいる限りの話です。

今の会社にしがみつくしかない立場ともいえるわけです。

一方で、あなたがまだ若いのであれば、たとえ会社を辞めたとしてもまだチャンスはあります。

何がなんでも今の会社にしがみつく必要はないわけです。


そのような考えに従うと、必ずしも上司のほうが部下よりも立場が上とは言い切れないのではないでしょうか。

すべては将来の安泰のため

それにもかかわらず、多くの若い社員たちは、そのような自分たちよりもある意味では立場が下かもしれない上司に対して、逆らうことも盾突くこともなく我慢を続けています。

それは、結局のところ、その会社で長いこと穏便に過ごしたいという思いがあるからにほかなりません。


上司に対して反抗的な態度をとってしまえば、その上司からだけではなく秩序を重んじる周りの同僚たちからも冷たい目を向けられかねません。

また、そもそも、自分の意志や意見を積極的に発信していくこと自体が、日本の文化ではあまり肯定的に受け止められないという実情もあります。

それを避けたいという気持ちもあるでしょう。


まして、将来のことを思えばそれは尚更です。

その会社に長く留まる気でいるならば、上司や会社に対して反抗的な態度を取るのは得策ではありません。

確かに、若いころは割安な賃金でこき使われて理不尽な思いもするかもしれませんが、長く会社にい続ければ今度は逆の立場、つまり割高な賃金をもらいながら部下をこき使えるようになるわけです。

そんな未来を享受するために、若いころは我慢を続けていると言えるのです。

出世欲のない社員ほど厄介な存在はいない

結局のところ、会社のいびつな組織構成を成り立たせているのは社員の出世欲とも言えます。

社員に出世欲があるからこそ、理不尽な目にあっても耐えてくれるし、会社や上司に対して反抗的な態度を取ることはない。

いわば会社は社員の出世欲をうまく利用しているわけです。


逆に言えば、出世欲のない社員ほど会社にとって厄介な存在はありません。

出世欲のない、それこそ長く会社に留まる気がないのであれば、上司に楯突いたところでたいした支障はないでしょう。

それくらいで会社をクビになることはそうそうないはずです。

ただ、その職場での将来のキャリアはほぼ絶望的なものとなること、職場の居心地が悪化する可能性があることは覚悟しておかなければなりません。

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