独身であればいろいろと自由が効くのでいつでも自由に会社を辞められる、そのようにお思いの方も多いかもしれません。
ですが、いざ会社を辞めたときのことを考えてみると、独身には独身なりの会社を辞めにくい理由があるのです。
今回は、独身の会社員である私が、独身の会社員がなかなか会社を辞められない理由についてお話しさせていただきます。
独身の会社員は案外会社を辞められない
独身者は既婚者に比べて良い意味でも悪い意味でも責任感が少なく済みます。
既婚者の場合、何か大きな決断をするにしても、自分だけでなく家族のことも考えなければなりません。
自分ひとりで判断するわけにはいかず、家族の同意を得ることも必要になってきます。
一方で、独身者にはこうしたしがらみはほとんどありません。
独り身であれば自分の都合だけで物事を決めることができます。
嫌な仕事を無理して続ける必要もないし、いざとなったら会社を辞めればいい、それで多少収入が減ったところで大きな問題にはなりません。
これまではずっとそのように考えていました。
ですが、最近そうした考えが変わりつつあります。
私の場合、仮に今の会社を辞めれば間違いなく収入レベルを維持することはできなくなるわけですが、やはりそれには気が引けてしまうのです。
ただし、それは将来に対する不安からくるものではありません。
独身の会社員にとって、収入の多さは自尊心や自己肯定感を高めてくれる唯一の指標と言えるからです。
仕事が忙しすぎて結婚できない?
独身であることの理由の定番に「仕事が忙しい」というものがあります。
仕事が忙しすぎて結婚できない、仕事に夢中で結婚のタイミングを逃してしまった。
それらが本当かどうかは別にして、これらは結婚しない理由の決まり文句として頻繁に用いられます。
独身の会社員にとって、ある意味で仕事は結婚しないことの言い訳にもなるのです。
また、独身者にとって会社からの収入が自分の社会的な価値を示す唯一の指標と言えるかもしれません。
既婚者であれば「年収は低くても家族がいるから幸せ」などといった言い訳(?)もできるでしょうが、独身者の場合、そうもいきません。
私もそこまで高収入というわけではないにせよ、世間の平均よりも多い収入を得ることができていて、それでどうにか世間体を保っているところがあります。
そんな自己肯定感につながる唯一の材料を自ら手放す覚悟がありません。
ですから、会社は辞められないのです。
独身の会社員が会社を辞めるために必要なこと
独身だからこそ、自由を謳歌しなければもったいないという思いもあります。
一方で、独身だからこそ収入を失ったら自分にはもう何も残らないという自覚もあります。
独身の会社員が会社を辞めるためには、そのような葛藤に折り合いをつけることが必要となってきます。
また、お金以上に価値を置けるものを見つけることが必要でしょう。
たとえお金がなかろうが、周りからのイメージが地に落ちようが、自分自身は納得できる幸せや喜びを持っていたいものです。
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