食糧品やトイレットペーパーを買い占めるなと言っても無駄です、こんな光景を株式投資でずっと見てきました【囚人のジレンマ】

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トイレットペーパーに続いて、今度は食料品の買い占めが起きているようです。

ですが、これは仕方ありません。

行動経済学の見地から言えば合理的な判断だと言えます。


でも、結果としてみるとやっぱり非合理的ではあります。

この板挟み(ジレンマ)、いわゆる囚人のジレンマですね。

囚人のジレンマとは?

囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英: prisoners’ dilemma)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。各個人が合理的に選択した結果(ナッシュ均衡)が社会全体にとって望ましい結果(パレート最適)にならないので、社会的ジレンマとも呼ばれる。

引用元-Wikipedia

このジレンマの面白いところは、各自が合理的に判断した結果、両者にとって不幸をもたらす選択を選んでしまうというところですね。

囚人のジレンマの論理

囚人のジレンマについてはいろいろな書籍やサイトで詳しい解説がされていますので、ここでは簡単な説明に留めます。

囚人のジレンマでは以下のような表を考えます。

囚人B
黙秘
囚人B
自白
囚人A
黙秘
囚人A:懲役2年
囚人B:懲役2年
囚人A:懲役10年
囚人B:懲役0年
囚人A
自白
囚人A:懲役0年
囚人B:懲役10年
囚人A:懲役5年
囚人B:懲役5年

囚人Aと囚人Bの行動に対する囚人Aと囚人Bそれぞれの結果がまとめられています。

さて、この状況で囚人Aと囚人Bがそれぞれとるべき行動とはどのようなものでしょうか?


このジレンマのポイントは、両者が互いに相談できない(コミュニケーションが取れない)関係にあるというところにあります。

この状況では、両者は互いに相手のそれぞれの出方に対して最適な選択をするほかありません。

囚人Aの立場で考えればこうです。

  • 囚人Bが黙秘した場合:自分が黙秘した場合は懲役2年、自分が自白した場合は懲役0年 → だから自白しよう
  • 囚人Bが自白した場合:自分が黙秘した場合は懲役10年、自分が自白した場合は懲役5年 → だから自白しよう

すなわち、上記の考えに基づけば囚人Aは囚人Bの選択によらず自白を選択するべきだという結論に辿り着きます。

囚人Bの立場で考えても、全く同じ考えにより囚人Bもやはり自白を選択するべきだという結論に辿り着きます。


その結果、囚人Aと囚人Bはともに自白を選択することになります。

これは、両者がともに黙秘を選んだ場合の結果(2人ともに懲役2年)よりも不幸となる結果(2人ともに懲役5年)を招きます

このように、囚人のジレンマとは、お互いに協力することが全体にとっての最適解であるにもかかわらず、結果として両者にとって不幸な結果をもたらす裏切りを選んでしまうというジレンマです。

囚人のジレンマはもう古い

このように有名な囚人のジレンマですが、囚人のジレンマはもう古いです。

囚人に例えてもいまいちピンときません。


この囚人のジレンマ、現代に当てはめて考えると投資家のジレンマと呼ぶのが最もピンときます。

投資家のジレンマ

現代版の囚人のジレンマ、これは投資家のジレンマです。

最近の新型コロナウイルス感染拡大懸念からくる株価の暴落には、こういった心理が少なからず働いています。


株価は買い手と売り手の価格が重なった時に付く価格ですので、結局売る人がいるから下がるのです。

ですから、すべての投資家が結託(協力)して株を売らなければ株価は下がりようがありません。

協力こそが最適解であることは言うまでもありません。


ですが、一方でやはり以下のようなロジックが成り立ちます。

  • 投資家仲間が売ってくる場合:株価が下がってしまうだろうから早めに売ってしまおう(売却)
  • 投資家仲間が売ってこない場合:株価が持ちこたえそうだから先に売ってしまおう(売却)

結局、売却するのが一番だという考えに至り、皆が一斉に売りに出してしまい株価の大暴落を引き起こしてしまうのです。

(囚人のジレンマと違い、投資家のジレンマでは裏切りは両者単独でみても最悪の結果になります。)

流れに従うしかないときもある

食料品や一時期のトイレットペーパーの買い占めも上で書いたのと同じような論理に基づいています。

株価の動きにせよ、食料品やトイレットペーパーの買い占めにせよ、いわゆる連想ゲームですから、一般論を言っても仕方ありません。

流れに乗るしかないときもあります。


ただ、本来クラスター感染を防ぐために行った外出自粛要請で買い物客の殺到というクラスター感染につながりかねない状態を引き起こしているというのは、全くもって皮肉以外の何物でもないのですが。

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