PDCAは時間のムダ。
そう主張するのは2ちゃんねる開設者のひろゆきさん。
(詳しい内容は以下のサイトからご確認いただけます。)

このPDCAに関しては私のブログでも取り上げたばかりですので、今回はこの発言について考察をしてみたいと思います。
「自分ひとりで試行錯誤する」ことがムダという考えには同意
ひろゆきさんの主張は以下のようなものです。
- 自分ひとりで試行錯誤する(PDCAサイクルを回す)のは時間のムダ
- それよりは自分より詳しい人(できる人)に頼んでしまうほうがムダが少ない
この意見にはおおむね同意します。
「答えをすぐに人に聞くな」
「まずは自分で調べろ」
社会人になってこのようなことを言われてきた人はきっと多いと思います。
この発言の意図はわかります。
考えるくせをつける、自分で考えることで理解を深めるといったことを目的としての発言でしょう。
確かに自分で考えることは大切なことです。
ですが、仕事においてはそうした学ぶ姿勢と同じくらい教える姿勢も大切だと思います。
会社は多くの人の集まりで形成されている組織です。
ですから、集団のメリットを活かすべきです。
学ぶ技術を身に着けるだけでなく、教える技術も身に着けるべきです。
すなわち、個人が獲得した知識を全体の共有物とする体制を確立すべきだと思います。
これは、私が提言するマニュアル作業につながってくる話でもあるわけです。
「鍛錬を目的としない」のにも同意
ひろゆきさんの主張はどちらかというと「鍛錬を目的としない」ことを言いたいのかなと感じました。
つまり、試行錯誤する(PDCAサイクルを回す)ことが目的となってはいけない、ということなのかなと。
ひろゆきさんも述べていますが、目的(ゴール)が具体的にイメージできていないのにとりあえず取り組みだけ始めてみるというのはあまり望ましくありません。
形だけこなすのではなく、まずゴールを設定してそのゴールに到達するために必要な知識や技術は何かを知り、それを獲得していく。
そうしたステップを踏んでいくべきだという話です。
優秀な人は思考のサイクルを回している
でも、これってれっきとしたPDCAサイクルだと思うんですけどね。
確かにPDCA(サイクル)はもう古い、今はOODA(ループ)(※)の時代だ、なんて書かれているサイトも最近よく目にしますし、ひろゆきさんや吉田製作所さんの考えもどちらかというとこちらに近い気がします。
ただ、私は本質はどちらも同じものだと考えています。
OODAループとは、Observe(観察)→Orient(方針決定)→Decide(意思決定)→Act(行動)のループを繰り返していく手法です。
PDCAサイクルと比較して、OODAループは計画にこだわりすぎず状況に応じて臨機応変に対応することに重きを置いた思考法であり、状況が変化しやすい現場主義的な思考と言えます。
実際、こうしたクリエイターの方たちは、PDCAにせよOODAにせよこうした思考のサイクルを回しているし、だからこそ成功できたのだと思います。
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