下からの突き上げがない組織に未来はない

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新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのかは依然不透明な状況で、学生の就職活動にもこの影響が及んでいます。

今後もこのような状況が続けば、企業側は来年度以降の新卒採用を大幅に減らすことも考えられます。


これは学生にとっても理不尽な話ですが、企業にとっても決して喜ばしいことではありません。

【参考記事】


新卒採用を見送るというのは極力避けるべきです。

下からの突き上げがない組織に未来は決してありません。

今年も新入社員は配属されなかった

通常であれば、多くの企業でこの時期は新入社員研修の期間が設けられているはずです。

新入社員たちはそこでビジネスの基礎や会社の理念や仕事の仕方を学んでいきます。


ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で多くの企業で新入社員研修が中止の判断となっているようです。

かくいう私の会社でも、通常は入社後約2か月間行われる新入社員研修の期間が1か月に縮小され、それに伴い本来は5月末に決まる配属が前倒しされて4月末に決まることになりました。


この新入社員の配属に関して、大企業であれば毎年のように複数名が配属される部署もあるでしょうし、一方で数年に一度しか配属がない部署というのもあるでしょう。

私の会社でも同様で、毎年複数名の新入社員が配属される部署もあれば、数年に一人ぐらいのペースで新人が配属される部署というのもあります。


ですが、私の部署に限って言えば、もう何年も新入社員の配属がありません。

若手社員が入ってこないことの弊害

新入社員が配属されない理由としてはいろいろな可能性が考えられます。


新入社員には任せられない仕事を行っている部署である(とみなされている)。

はたまた、新入社員には任せたくない仕事を行っている部署である(とみなされている)。


私は経営層ではありませんのでその理由はわかりかねます。

ただ、新入社員(若手社員)が配属されないことが私の部署に決して良い影響をもたらしていないことは確かだと思います。


というのも、やはり若い人が入ってこないと競争原理が全く働かないと思うんです。

確かに、若手社員は経験という意味ではベテラン社員に大きく劣ると思います。

ですが、思考力や気持ちの面ではベテラン社員に劣るとは限りません。


むしろ、もはやルーチンワーク化した同じような業務を繰り返し行っているだけのベテラン社員のほうが、本当の意味で頭を使う仕事をしていないだろうし、新たな仕事への対応力という点でも未知数なところがあります。

中堅社員は若手社員の存在によって成長する

私がこのように思うのも、他部署の若手社員の優秀さを知っているからです。

私は比較的他部署の人間と係わる機会も多いのですが、他部署の若手社員を優秀だと感じることは多いです。

というよりか、はっきり言って現時点ですでに私よりも上のレベルにいると感じさせる子もいますしね。


また、これは同時に強いプレッシャーでもあります。

入社間もない若手社員がこれだけの仕事をしているのだから、入社からそれなりに経過している自分はそれなりの仕事をしないとメンツが立たない、そういったプレッシャーを強く感じます。


ですから、新入社員や若手社員が配属されない部署で一番被害を被るのは中堅社員だと思います。

このような下からの突き上げの脅威にさらされることなく、もはや向上心もなく能力の限界点に達したベテラン社員しか比較される対象がないからです。


このような環境にいる限り、中堅社員が伸び悩むことは必至なわけです。

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