株式投資における投資先の選び方を考える(後編)~定性分析と定量分析

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これから株式投資を始めようと考えている方に向けて、私がぜひ推奨したい投資手法が成長株投資(グロース投資)です。


この成長株投資(グロース投資)を行っていくにあたって、このような企業の成長性を判断する方法についてご紹介させていただきます。

(前回の記事からの続きとなりますので、よろしければ前回の記事と合わせてお読みください。)

【参考記事】

グロース投資の魅力とは

成長株への投資(グロース投資)の魅力はなんといってもリターンの高さです。

株価というのは下値は限られている(どんなに下がっても-100%)のに対し、上値には限界がありません。

購入時の価格から2倍、5倍、10倍、さらには100倍というのもこのような成長企業の株であれば夢ではないのです。


また、分散投資を考えたときにもこのメリットが活きます

分散投資とは投資金額を分散して複数の投資先に投資する(株式投資であれば複数の会社の株式を購入する)手法ですが、この分散投資ではトータルで資産を増やすことが求められます。

この分散投資を考えたとき、ハイリターンの投資先に投資することは大変大きな意義があるのです。


たとえば、10社の企業に10万円ずつ計100万円投資したとして、仮に9社の企業の株価がすべて10%ずつ下がっていたとしても1社の株価が2倍になったとすればトータルではプラスの損得になるのです。

(10万円 × 0.9(倍) × 9(社) + 10万円 × 2(倍) = 101万円で初期資金の100万円を上回る。)


この例のように、たとえ1勝9敗であってもトータルの損得がプラスになっていればよいため、グロース投資は分散投資のような低リスクの投資や資産運用にも効果を発揮するのです。

成長株の見つけ方

では、こうした成長株を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。


このような成長株を探す方法が前回の記事で説明したファンダメンタルズ分析です。

企業業績(売上や利益)の伸長率などの数値から企業の成長性を判断するのです。

これはいわゆる定量分析と呼ばれるものです。


そして、もうひとつ大切なことがあります。

それは、その成長を支えるビジネスモデルの強みや外部環境とのマッチング性などを判断することです。

先ほどの定量分析に対してこちらは定性分析に近いです。

ファンダメンタルズ分析における定量分析

一般的にファンダメンタルズ分析とはこの定量分析のことを指す場合が多いです。

企業業績などから企業の成長性や割安性を判断します。

また、そのための指標も数多く存在します。

たとえば成長株を探したいのであればROEなどがその代表的な指標です。


この定量分析を行いたいのであれば、会社四季報が役に立ちます

会社四季報には全上場企業の直近3年間の業績+来期の業績予想が掲載されているため、会社四季報のこの欄を見るだけで業績推移を確認することができます。

また、会社四季報には前述のROEなども掲載されています。(PERやPBRなどの指標は時価ベースになるため、最新の株価を用いて算出しているWEBサイト(ヤフーファイナンスなど)の情報を利用するほうが確実です。)


この会社四季報の情報は、証券口座を開設していれば無料で読むことができる場合がほとんどですので、わざわざ冊子を購入したりする必要はありません。

ファンダメンタルズ分析における定性分析

株式投資におけるファンダメンタルズ分析では、定量分析も大事ですがそれ以上に定性分析が大事です。

株式投資における定性分析とは企業のビジネスモデルや業績の伸びを支えている要因などを分析することです。

この定性分析は、特にグロース投資では非常に重要なものです。


たとえば、前述の定量分析でここ数年業績を伸ばしている会社があったとして、その要因を知ることはとても大切なプロセスです。

というのも、世の中には景気の影響を強く受ける業界(半導体や輸出企業など)というのがあります。

こうした業界の企業は景気が良くなれば業績が上がり、景気が悪化すれば業績は下がる傾向にありますから、必ずしも企業自体が成長していなくても業績が伸び続けることがあります。

このような理由で業績を伸ばしている会社の株というのは、成長株のカテゴリーからは少し外れます。


一方で、同じような外的要因の影響を受けている場合であっても、たとえば今年注目を浴びているテレワークなどのオンライン化やリモート化の関連企業は少し話が違います。

こうしたオンライン化やリモート化は、一過性のものではなく今後も長期にわたって普及していく可能性が高いため、これらの関連企業は今後この市場成長の恩恵を受けて企業業績を伸ばし続ける可能性があります。

ですから、実際に業績が伸びているのであればこうした企業は成長株と言えるでしょう。

定量分析と定性分析を組み合わせて投資先を探索する

このように、定量分析により企業の業績、定性分析によりその業績を支える根拠を知ることができ、その企業のことをより深く知ることができます。

ですから、株式投資においてはこの定量分析と定性分析を組み合わせて投資先を探索することがとても大切なことなのです。

ぜひこの定量分析と定性分析の両方を行ってみてください。


もっとも、投資を始めたばかりの人たちにとって特にこの定性分析は難しいものに感じるかもしれません。

定性分析では企業のビジネスモデルや商品の強み、外部環境とのマッチング性を知ることが求められます

これは一見すると難しそうに聞こえるかもしれません。

ですが、実はこうした成長株は自分の身の回りに目を向けることでも見つけることができるのです。


私はサラリーマンとして生活する傍ら、サラリーマン生活の中で感じた不満や問題点を基に企業分析を行っています。

自分が常日頃から問題や課題だと感じている会社の仕組みや制度の改善に取り組んでいる会社に投資するという試みです。


ビジネス上の効率化や課題解決に取り組む企業をご紹介させていただいていますので、よろしければそちらの記事も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

【参考記事】

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