会社の業務効率化は現状のやり方では失敗するだろうなと思います

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仕事における業務の効率化や自動化は近年のトレンドです。

最近では、こうした業務改善を図るためにパソコン作業などのデスクワークを自動化するRPA(Robotic Process Automation)なども一般に広く認知されるようになってきました。


その流れに乗ってか私の会社でもこうした業務改善の取り組みを行っています。

ですが、これがどういうわけか私には違和感しか感じないわけです。


業務効率化のあるべき姿と会社の実態との大きなギャップを感じずにはいられないのです。

業務効率化は合理的な考えに基づく取り組み

業務改善や業務効率化とは、仕事のワークフローなどを見直して作業のムダを削減したり効率的なやり方に置き換えるなどして時間の短縮を図るといったものです。

この業務の効率化では合理的な判断が求められます


たとえば、効率化という観点ではその作業時間が指標のひとつであり、時間の長い・短いで優劣が決まります。

ある仕事を行うのに、2時間かけるやり方よりも1時間かけるやり方のほうが効率化という観点からは優れていると言えます。

ですから、業務効率化の観点からはその仕事のやり方を採択すべきです。


これについて、正直な感想を言わせてもらいます。

皆さんはこの考えに納得できるのですか?


私は納得できますよ。

私は合理主義者ですからこの手の考えには賛同できます。


でも、みなさんはきっとそうじゃないと思うんです。

会社の上にいる人たちは合理的に仕事をしてきた人たちでない

断言します。

今、会社の上の立場にいる人たちというのは合理的に仕事をしてきた人ではありません

少なくとも私の職場ではそうです。


誤解がないように言っておくと、そのことを批判しているわけではありません。

働き方改革などと叫ばれるようになったのはつい最近のことで、それまでは長時間労働、長時間残業が日本の会社の美徳でした。

なぜなら、日本の会社ではチーム活動が原則であり、そうしたチーム活動では人の共感を得られる働き方が求められていたからです。

チームの皆で力を合わせて長時間働くことがチームの連帯感を高めることにつながっていたのです。


合理的な考え方よりも感情を重視していたのです。

【参考記事】

上の人たちは新しいやり方を受け入れられるのか

この業務効率化とは、言ってしまえば昔のやり方を見直してもっと効率の良い方法に置き変えていこうよというものです。

私には、これが日本の年功序列制度とひどく相性が悪いように感じるのです。

先ほどの話と重複しますが、業務の結果を時間の観点だけで判断されて上の人たち(年配の社員)は納得するのでしょうか。


おそらくしないでしょう。

自分たちのしてきた仕事には時間だけでは測れない価値があると考えるはずです。

事実、私の会社でもこうした業務効率化の取り組みには年配の社員ほど消極的です。


また、たとえば最近のテレワークの広まりによって急速に普及しているWEB会議やチャットツールなどを業務改善として日常勤務にも導入しましょうと上司に提案したとします。

上司はきっと難色を示すはずです。

これまで長年やってきたやり方を変えるというのは、上の人たちには負担が大きいのです。


結局、業務効率化というのは会社の上の立場の人たちほど(本心では)重視していません

合理性とは異なる評価軸で評価されてきた人たちであり、そうした人たちがこの取り組みを本気で進めることができるのかは大いに疑問を感じるわけです。

誰にメリットがあるのかわからない取り組み

年配社員にとってみれば、自分たちが築いてきたやり方や価値が考慮されない。

若手社員にしても、上の人たちは相変わらず効率の悪い仕事のやり方をしているのに自分たちだけ作業の効率化を強いられる。

そして、仮にこの取り組みによって労働時間を短縮できたとして、残業代が減るだけ。そもそも労働時間が短いことを良しと考える風潮もない。

現状の業務効率化とは誰にメリットがあるものなのかがわからないわけです。


社員にとって何のメリットもない取り組みなのですから、この取り組みが活発化するわけがないのです。

現状の方法では失敗するのが目に見えているというわけです。

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