株式投資は大変有意義なものであると私は考えています。
しかしながら、株式投資にはそれなりのリスクも伴い、誰にでも気軽に勧められるものとは言えません。
それに引き換え、IPO投資は低リスクでありながら高いリターンを期待できる数少ない投資の1つであり、投資初心者にもぜひお勧めしたい投資です。
【参考記事】
このIPO投資の唯一の難点が当選確率の低さでしょう。
当選できれば高い確率で利益が得られる反面、当選するまでの道のりが長く、つい挫折してしまいがちです。
そこで、参考までに投資歴10年の私のIPO当選実績を公開させていただきます。
IPO投資を始めたのはいつ?
まず初めに、私がIPO抽選に参加しているメインの証券会社はSBI証券になります。
このSBI証券ですが、IPOの取り扱い数が多い、IPOチャレンジポイント制度の存在などの利点がありIPO投資を考えている方にはぜひお勧めしたい証券会社なのですが、このSBI証券ではIPOの抽選に完全抽選方式という方式を採用しておりIPOの当選確率が資金力に大きく左右されます。
ですから、資金力によって当選確率が大きく変わってきますので、その点は十分ご注意ください。
(証券会社各社の抽選方式の違いについては以下の記事で詳しくまとめています。興味のある方は以下の記事も合わせてお読みください。)
【参考記事】
私がこのIPO投資を始めたのが2014年の中旬頃になります。
株式投資自体は2011年から始めていましたが、当時はIPO投資に対してほとんど興味をもっていませんでした。
それが、2013年からの景気回復に伴うIPOバブルで興味を持ち始め、2014年から本格的に取り組み始めたという感じですね。
また、その後にマネックス証券も開設してそちらでもIPOの抽選に申し込んでいたりもしますが、メイン口座ではないため抽選の申し込みを忘れることも多く、そのため今回はカウントの対象から外させていただきます。
ですので、今回は2014年~2020年6月時点のSBI証券におけるIPOの当選実績のご紹介となります。
IPO投資の当選銘柄数は?
これまで私が当選したIPOの銘柄数はずばり3銘柄になります。
この間、実に425回ものIPO抽選に参加しています。
ですので、当選確率は約0.7%ということになります。
予想通り、かなりの低確率ですね。
しかも、このうちの2銘柄は2019年に当選したものですが、実は2018年くらいからIPO抽選に回す資金を増やしています。
2016年くらいまではほぼ1単元のみの申し込みを続けていて(IPOチャレンジポイント狙い)、その後は少しずつIPO投資に回す資金を増やしていきながら2018年以降からは500~600万円の資金で申し込める分だけ申し込むという方法をとっています。
(たとえば、公募価格が500円の銘柄であれば1万株、5,000円の銘柄であれば1,000株申し込むと言った感じです。)
この結果をみても、SBI証券のIPO抽選の当選確率は資金力(申込株数)に比例するというのがよくわかりますね。
なお、私はIPO抽選の申し込みにあたって大型のIPO(吸収金額の多いIPO)の場合は極力参加を見送っています。
(この記事でも取り上げさせていただきましたが、IPO投資の勝率(初値が公募価格を上回る確率)は吸収金額が低いほど高くなります。そのため、吸収金額が大きくなる大型のIPOに対しては、初値の公募価格割れリスクを避けるため抽選に参加しない方も多いです。)
大型IPOであれば、市場に出回る株式の数も多いため当選確率も上がりますので、もしもこれらの銘柄への抽選に参加していれば当選確率はもう少し高くなるかもしれません。
IPO投資で得られた利益額は?
私が当選したIPO銘柄をご紹介すると、アルヒ<7198>、エードット<7063>、BuySell Technologies<7685>の3銘柄です。
このうち、アルヒはIPOとしてはかなりの大型案件で本来は抽選への参加を見送る案件なのですが、IPOチャレンジポイント狙いで1単元だけ申し込みしたところ当選していました。
そのため、このアルヒに関しては購入を辞退させていただいています(※)。
抽選に当選したとしても購入を辞退することはできます。ただし、当選後の購入辞退にはペナルティも設けている証券会社もあり、基本的には購入する気のない銘柄には初めから抽選に参加しないことが望ましいとは思います。
ですので、実質2銘柄で獲得した利益になりますが、私がこれまでこのIPO投資で得られた利益は約30万円になります。
内訳は以下の通りです。
銘柄名 | 証券コード | 上場年 | 公募価格 (円) | 初値 (円) | 売却価格 (円) | 利益 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|
エードット | 7063 | 2019 | 1,110 | 2,453 | 2,453 | 134,300 |
BuySell Technologies | 7685 | 2019 | 1,930 | 3,720 | 3,720 | 179,000 |
上の表でもわかる通りいずれの銘柄も初値(値段が付いた直後)で売却しています。
確かに、IPO銘柄は初値が付いた後に株価が高騰するケースというのも多いのですが、それは通常の株式投資と同じでハイリスク・ハイリターンなものですし、日中働いているサラリーマンの場合にはそういった粗い値動きを随時監視して高値で売却するということもできません。
ですので、抽選に当選したメリットを最大限に生かせる初値で潔く売却するようにしています。
6年間で30万円と聞くとそこまでたいしたことのない額に聞こえるかもしれませんが、ほぼノーリスクと考えれば良いお小遣い程度になるのではないでしょうか。
もっとも、これも地道にIPO抽選に参加してきての結果であるわけです。
やはり継続することが何よりも大切なことですね。
また、IPO抽選への参加を促してくれるという意味でも、抽選に外れたときにでもIPOチャレンジポイントを付与してくれるSBI証券がIPO投資にはやはりおすすめです。
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