株式投資はお勧めしてもFXはお勧めしない理由

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一口に投資や資産運用と言っても色々ありますが、中でも株式投資とFXはセットで語られることが多い印象です。

多くの証券会社が株式取引とFXの両方を扱っていますし、実際この両方を手掛けている投資家も多くいます。


両者はともにリスクの高い金融商品または金融資産だと言われています。

確かに、株式投資にはそれなりのリスクも伴い誰にでも気軽に勧められるものとは言えません。

とは言え、株式投資とFXとの間にもまた大きな差があって、FXは特にハイリスクな投資であると言えます。

そのため、私はこのFXについては人にはお勧めできません


その理由について、以下で株式投資とFXの違いや特徴を説明しながらお話しさせていただきたいと思います。

ゼロサムゲームか否か

両者の大き違いでもあり、本質的な違いともいえるのが、ゼロサムゲームか否かということです。

ゼロサムゲームとはゲームの参加者全員の得点と失点の合計(サム)がゼロになるゲームのことです。

一般的には、FXはゼロサムゲーム、株式投資は非ゼロサムゲーム(ゼロサムゲームでない)と言われています(※)。

※諸説あります。

為替市場は2国間の相対値で動くものであり、世界中の通貨の価値は相対的に決まっています。

ですので、市場全体の総和が変わることはありません。

為替取引(FX)はゼロサムゲームと言えるのです。


一方、株式投資も一見同じように思えるかもしれませんが、こちらは少し事情が違います。

株式投資はいわば株式価値(時価総額)への投資を行うものですが、この株式価値(時価総額)は一定というわけではありません。

企業の成長に伴って株式価値が高まることでその市場の総和(パイ)が膨らむことになるため、仮に企業の成長が続くという前提であれば株式投資はプラスサムゲームということになります。


実際、株式投資の勝敗は個人よりも市場全体の動きに大きく左右されます。

個人投資家パフォーマンスランキングというサイトを基にした集計結果になりますが、この集計結果によると2019年は年間で約94 %の個人投資家がプラスのリターンだった(儲かった)のに対し、2018年は年間でプラスのリターンをあげられた投資家は僅か15 %に過ぎませんでした。

これは、2019年の株式市場が株価的には堅調な年であったのに対し、2018年はアベノミクスが始まって以来7年ぶりに日経平均株価の年間騰落率がマイナスに転じるなど軟調な年であったことによるところが非常に大きいと考えられます。


このように、株式投資はプラスサムゲームとなる可能性が十分あるため、ゼロサムゲームであるFXやほかのギャンブルに比べればはるかに確信が持てる投資であると言えます。

米国株投資はまさにその最たるものと言えるでしょう。

取引時間の違い

取引時間の違いも大きいです。

株式投資(日本株)の取引時間が平日の9:00~11:30、12:30~15:00の5時間と限定されているのに対し、FXでは為替市場が開いている平日24時間いつでも取引が可能です。

(両者ともに休日は主要市場が閉じてしまい、基本的に取引はできません。)


これはすなわち、FXではいつでも取引が可能であるのと同時に、いつでも(為替の動きを)気にかけてしまうということにもつながります

下手に市場が開いているだけについ為替の動きが気になってしまい、神経をすり減らすことにもつながりかねません。

特に日本の深夜にも為替は動き続けるため、それでだらだらと取引を続けてしまい、結果ライフサイクルが崩れてしまうといったことも十分にありえます。

レバレッジの存在

レバレッジがかけられることもFXの大きな特徴のひとつです。

少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを「レバレッジ」と呼びます。

(余談ですが、このレバレッジ(leverage)日本語の「てこの原理」を意味する言葉です。てこの原理を用いることで少ない力で重いものを持ち上げることが可能となることから、このレバレッジを上の意味で用いるようになったそうです。 )

ちなみに、株式投資にも信用取引という制度があり、この信用取引を行うことでレバレッジをかけることができます。


ですが、私はやはりこのレバレッジは危険だと思います

株式投資を行っているとよくわかりますが、やっぱりメンタルをコントロールするのって難しいんですよ。

自分の考えとは市場が全く逆の動きをして、それで冷静さを失ってつい自分のコントロールが可能な範囲を超えた多額のポジションを持ってしまう、そんなことは結構あるんです。

ですから、そういったときでも絶対に自分の限界は超えられないように、私はレバレッジがかけられる信用取引は一切行っていません。


また、自分の資産以上の金額をかけることが可能なFXでは、資金(証拠金)以上の損失が出るのを防ぐためのロスカット(取引の含み損が証拠金の一定額以上になると自動で全てのポジションを強制決済してしまう)という仕組みもありますが、有事の事態などで為替が急変した場合にはロスカットが間に合わず「証拠金以上の損失が出る」危険性もあります。


もっとも、私はFXについては未経験になりますから、上記の話はあくまで一般論になりますのでその点はご理解ください。

ですので、株式投資とFXを一緒くたんにすべきではないということだけわかっていただけたらと思います。

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