変わろうとしない人たちから改善を求められることの理不尽さ

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働き方改革が広く叫ばれるようになった今、企業の業務効率化のニーズは高まるばかりです。

この業務の効率化、業務改善を達成するために重要となるのが業務の標準化です。

業務の標準化の目的としては、業務のフローを整理し、最適な業務フローを決めて徹底させることで業務効率の改善を図るというものです。


私の勤務先でもこうした業務の効率化、業務の標準化の取組みを進めていますが、私はこの取り組みに大いに不満を感じています。

今回は、そんな私が感じているこうした業務改善における現状の問題点についてお話しさせていただきます。

何も変わろうとしない人たちから改善を求められる

私がこうした業務の効率化や標準化といった取組みに不満を持っている理由、それはこうした業務改善を指示する当人たちには業務を改善しようとする意思が一切ないからです。

何も変わろうとしない人たちから改善を求められることに関して理不尽さを感じるのです。


このようなことがまかり通ってしまうのは、この業務改善という取組みの本質と日本の会社の制度に大きな矛盾があるからなのです。

業務標準化で業務の脱属人化を図る

業務の標準化には業務の属人化を解消するという目的があります。

この「属人化」とは、ある業務を特定の人だけが行っており、その当人にしか仕事のやり方が分からない状態となってしまうことを指します。


この属人化の最大の問題点は仕事の聖域化を招いてしまうことです。

その人にしかできない仕事があるという状況は当人にとってはおいしい状況です。

そうした状況が続く限り、自分の立場は安泰だからです。

いわば仕事を独占しているという状況ですので、ほかの誰かと比べられることもありません。


このような中にあって業務の改善を行うのは難しいはずです。

比較対象もなく、その人の業務効率の良し悪しを判断する材料もないからです。

場合によっては、本質的にはさほど難しくない仕事をさも難しそうに見せたりしている可能性だってあるのです。


ですから、このような属人化業務は一刻も早くなくしていくべきです。

業務標準化の大きな矛盾

特定の人だけが行っている属人化業務の標準化を図ることで、ひとりの人間に依存している状態の解消につながるため会社としてはリスク分散になります。

また、業務の標準化により多くの人がその業務に関わることになるため、その業務の作業難易度や標準時間の妥当性も明らかになり、今後の業務改善にもつながるはずです。

このように、業務の標準化とは業務の属人化、いわゆる仕事の「聖域」をなくそうとするものです。


しかしながら、実際にはこの業務の脱属人化を完全に達成することはできません。

なぜなら、会社にはこのような業務の属人化が許されるポジションがあるからです。

それが管理職です。


私の勤務先では、この管理職の仕事というのは業務の標準化の対象外とされています。

彼らは管理する立場であり、管理される立場とは明確な違いがあるとされているのです。

これに関して、管理職と担当者レベルでは仕事の本質が違うという意見もあるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。

特にメールや会議といったような間接業務については管理職の人たちのほうが非効率な仕事の進め方をしていると私は感じています。


また、年功序列制度の会社における管理職というのは、会社のことに精通した人や知見をもつ人が就くポジションと言えます。

ですから、管理職の人たちの強みとは会社に関して多くの経験を積んでいることと言えます。

それが理由だからかはわかりかねますが、管理職の人たちはそうした知見の共有化や標準業務への落とし込みに対して消極的な印象を受けます。

標準化するよりも、それを自分の中だけに留めておくほうが自分の能力を誇示できてうまみがあるからなのでしょうか。


ですから、現状の会社の取組みは合理的ではない会社の制度・枠組みの中で中途半端に合理性を追求しようとしているといった印象です。

何も変わろうとしない人たちから改善を求められる、これが私には理不尽というか単なるままごとのように思えて仕方ないのです。

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