決算ギャンブルはすべきか否か【決算持ち越し】

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再び決算シーズンが近づいてきましたね。

上場企業は四半期(3か月)毎に決算を発表します。

決算の発表時期は企業によって異なりますが、決算期を3月や12月に設定している企業が多く、これらの企業の四半期決算の締め日は3月、6月、9月、12月になります。

証券取引所は上場企業に対して決算日から45日以内に決算を発表するよう求めている(45日ルール)ため、たいていの企業は決算の締め日から 1~1.5か月後、つまり上の例だと4月後半~5月半ば、7月後半~8月半ば 、10月後半~11月半ば 、1月後半~2月半ばに決算発表が行われます。

ですので、直近の決算シーズンは7月後半~8月中半ばということになります。


決算シーズンは投資家にとって最も気を遣う時期です。

決算シーズンは株価の振れ幅が最も大きくなる時期であり、業績への期待(思惑)とその実態が絡み合い株価は激しく動くことになります。

また、企業の直近の業績が明らかになるという意味では、目先の株価以上に気にすべきところかもしれません。

その業績発表の内容次第では、今後の投資判断にも影響する問題であるからです。


中でも今回の決算発表は特に注目に値します。

これから発表される決算は2020年4~6月期の決算、つまり新型コロナウイルスの感染拡大の影響が直撃した時期であるからです。

各企業のコロナ禍による業績影響が明らかになるため、ある意味、今後のウィズ・コロナ、アフター・コロナ時代における投資判断の試金石になるかもしれません。

決算ギャンブルはすべきか否か

このように、決算シーズンは投資家にとって一大イベントです。

中でも、もっとも投資家を悩ませるのが、決算持ち越し(決算ギャンブル)をするべきか否かかということでしょう。

決算持ち越し(決算ギャンブル)とは、決算発表日をまたいで保有株を持ち越すことです。


たいていの企業は証券取引終了時間(15時)を過ぎてから決算を発表しますので、翌日の株価はこの決算発表の内容の影響を大きく受けることになります。

特に小型株や中型株では、前日の終値から10%近く株価が変動することも珍しくありません。

決算の内容次第ではストップ高またはストップ安というのもざらにあります。


株価が大きく変動することは普段でもしばしばありますが、そういった突発的な動きとは異なり決算シーズンは狙って値幅を狙える(または警戒できる)という違いがあります。

このように、決算日をまたいで株を持ち越すことはギャンブル性が高いことから決算ギャンブルと呼ばれているのです。

ですから、決算シーズンでは普段以上に慎重を期して対応することが求められます。


この決算持ち越しや決算ギャンブルについてですが、私の意見としては決算ギャンブルは基本的には避けたほうがいいと思っています。

むしろ、こうした決算の持ち越しやギャンブルを避け、決算の発表を待ってから改めて投資判断をしたほうが結果的には良い結果が得られるというのが私の持論です。

決算持ち越しは割が悪いギャンブル

これは一部私の感覚になってしまいますが、決算の内容による株価の反応のイメージは以下のようなものです。

業績に対する株価の反応のイメージ

  • すごく良い →大幅高
  • 良い →下落
  • 普通 →下落
  • 悪い →大幅下落
  • すごく悪い →大幅下落

このように、決算内容が普通、または少々良い程度であれば株価は下がることのほうが多いというのが私の印象です。

これは、前述のように決算シーズンでは資金の流動が激しいことも一因だと思われます。

少々業績が良い程度であれば、より業績の良い企業、またはこれから決算を迎えるより期待度の大きい企業に資金がシフトしてしまうため、出尽くし感から株価は下がってしまうのです。


もちろん、どんなに好決算であってもそれが折り込み済みの範囲内であれば株価は下落してしまうことがありますし、逆に業績が悪くてもアク抜けで大幅高になったりすることなどもあるなど、決算後の株価の動きを読むのは非常に難しいと言えます。

ただ、それも含めて、決算持ち越しはそうした株価の動きの予想が難しいわりには期待度が低く、割が悪いギャンブルだと思っています。

ですから、私は決算持ち越しはお勧めしません。

決算発表後に買い直すほうがいい

前述のように決算持ち越しは割の悪いギャンブルと言えますが、裏を返せばチャンスでもあるわけです。

決算が少々良い程度であれば、出尽くし感や他の銘柄への資金移動などの理由から株価は一時的に下がることも多く、こうした銘柄を拾っておくことは中長期的にみればプラスにつながる可能性は高いと言えます。


ですから、私は保有株をできるだけ決算発表前には一旦売っておくようにしています

それで業績には問題がないのに株価が下がれば儲けものですし、仮に業績が絶好調で今後にも十分期待できる内容であれば(自分が売った値段よりも高値になってしまうかもしれませんが)買い戻してもいいわけです。

決算持ち越しでは、大損しないことを第一に考えるべきだと思っています。

最悪、その銘柄は諦めてほかに理不尽に売られている銘柄を新たに購入するというのもひとつの手です。

また、決算が悪いのにもかかわらず出尽くしで株価が上がるケースにしても、翌日の寄り付きは低いところから始まって徐々に上がっていくパターンも多いですので、やはり決算発表前に一旦ポジションを外しておくことは有効だと思います。


以上が私が勧める決算シーズンの立ち回りなのですが、これを私自身が実践できているかと言われると怪しいところです。

一旦売却しておいたほうが合理的であるとはわかっていても、やっぱり人間心理としては特に含み損の状態にある銘柄を売却すること(損切り)は難しいはずです。

利益が出ている銘柄ならまだしも、損失を抱えている銘柄を決算発表直前に売却してその直後に大幅高になるなどしたら泣くに泣けません。


それに株式投資って、やっぱり期待にかけるものですからね。

宝くじほどとは言いませんが、利益が出ることよりもそうした期待を持てることが魅力だったりします。

ですから、頭ではわかっていてもどうしても決算ギャンブルのような大きな利益が期待できるチャンスではつい勝負してしまうんですよね。

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