上司は卑怯者だから個室で話し合ってはいけない

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職場の人間関係に悩む人はおそらく多いはずです。

私も、職場の人間関係、特に上司との関係性に悩んでいるうちのひとりです。

過去には上司と衝突したことが原因での部署異動も経験しています。


こうした職場の人間関係に関して、私自身思うところがあります。

そのひとつに、上司は卑怯者だから個室で話し合ってはいけないということが挙げられます。

もしも上司とコミュニケーションをとる必要があるのであれば周りの視線にさらされる場所で行うべきです。


私がそのように思う理由についてご説明します。

上司と部下は対等ではない

部下からすれば、上司の言動に対して不満を抱くことは少なくないでしょう。

その理由のひとつに上司と部下が対等な関係にないことが挙げられます。


言うまでもなく、会社という環境においては上司のほうが立場が上です。

立場が上の上司が、立場が下の部下に対して責めたり批判をしたりするのは比較的簡単にできます。

ですが、その逆、つまり部下が上司に対して何かものを言うのは簡単なことではありません

特に日本人は礼儀を重んじる傾向が強く、部下が上司に反論することなどあってはならない、無礼だという考え方がいまだ根強く残っています。


そのため、上司が部下を一方的に責める、または理不尽な要求をするということが起こりやすいのです。

パワハラとまではいかないにせよ、上司がその立場を利用して部下を精神的に追い詰めることが容易にできてしまうのです。

【参考記事】

理不尽な上司の話

このように、対等な関係にない間柄で行われる話し合いというのは、ときにひどく理不尽なものとなりえます


たとえば、何か問題が起きたときに上司と部下の意見が衝突したとして、仮に部下の言い分のほうに圧倒的に分があったとします。

ここで、その上司と部下の過失割合が仮に「9:1」だったとしましょう。

このとき、どういうことが起こりえるかというと、上司によっては部下のこのわずかな「1」の過失の部分を徹底的に突いてくるのです。

たとえば、こんなイメージです。


〜問題発生時のとある会話〜

上司「ちゃんと〇〇はやったのか!?」

私「〇〇はやりました」

上司「じゃあ□□と△△はやったのか!?」

私「(この話とあんまり関係ないと思うけど)□□と△△もやりました」

上司「それじゃあ××はやったのか?」

私「……××はやってません」

上司「!!! なんで××はやってないんだ!? それが問題の原因だろ!!」


このように部下の粗捜しが始まって、わずかでも粗が見つかるとまるで問題の原因がすべてそこにあったかのように強引に結び付けようとしてくるのです。

ですから、部下側に落ち度がひとつでもあったならばもうお終いです。

そういった上司のもとでは、部下はそこを徹底的に責められることになるでしょう。

それが今回の問題にどれだけ関係しているのかや上司側の落ち度はどうだっただとかは、もはや関係ないわけです。

上司は卑怯者だから個室で話し合ってはいけない

このように、対等な間柄にない者同士の話し合いでは理不尽な話が平気でまかり通ってしまうという恐れがあります。

だからこそ、上司と部下が話し合うときには個室は適さないと思うのです。


上司と部下の話し合いに関しては、個室や密室で行ったほうがよいという意見も確かにあります。

部下を人前で叱るのは部下のプライドを傷つける行為だからというのがその理由です。

ですが、このような周りの目の行き届かないところでは、かえって会話の一方性が助長されてしまうだけのような気もしてしまいます。

部下からすれば、上司の理不尽な主張を黙って聞かされ続けるほうがつらいのではないでしょうか。


従業員の評価は、その人を取り巻くすべての人たちによって行われるべきだと私は思います。

ですから、なるべく当事者同士だけでなく周りにもその話し合いの中身を知ってもらうべきだと思うのです。

そのやり方は、会話に限らず別にメールや文章でのやり取りをするのでも構いませんし、むしろそちらのほうがログが残るので責任の所在をはっきりさせるという意味では有効かもしれません。

こうしたやり取りの内容が周囲の目にさらされることで、各自の言い分や主張の妥当性が正当に評価されるようになるはずです。


卑怯者の上司から自分の身を守るためには自分自身でどうにかするほかないのです。


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