今年の株式市場で「コロナ・ショック」ではなく「コロナ・バブル」が起きているという事実

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国民の株式市場に対する関心は一体どのくらいなんでしょうか?

おそらく、株式市場に対して関心を持っているという人であっても、関心を持っている対象は日経平均株価くらいである場合がほとんどでしょう。

そういった人たちからすれば、現在の日経平均株価は新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した「コロナ・ショック」前の水準にまで値を戻してきており、株価は新型コロナウイルスの影響で低迷が続く実体経済に比べてそれほど落ち込んでいない、そんな感想を抱くかもしれません。


ですが、現実はそれ以上です。

現在の株式市場はもはや「コロナ・ショック」どころか「コロナ・バブル」が起きている状況と言えるのです。

この相場で資産を増やしている人もごろごろいるのではないでしょうか。

米国株投資は今後も最強であり続ける

今年のコロナ禍の状況にあっても、米国株の強さは際立っています。

すでに世界は「アフター・コロナ」の世界を見据えていますが、このアフター・コロナの世界を牽引していくのはおそらく米国のIT企業でしょう。

アフター・コロナの世界において予想される最も象徴的な変化は消費活動やビジネス活動のオンライン化です。

米グーグルの報告によれば、現在のコロナ禍の中で自宅にとどまる人が世界的に増える中、検索やユーチューブの動画、スマートフォン上のアプリ、ビデオ会議システムの利用が大幅に増えているということです。

同社は、こうした変化はコロナ後(アフター・コロナ)も続くとの見方を示しており、この先オンライン上での仕事、教育、医療、買い物、娯楽が増加していくと言及しています。


こうしたテクノロジーの分野に強みを持つのが米国企業です。

前述のビデオ会議(WEB会議)システムにしても、今年最も知名度を伸ばした企業の筆頭であるZoom(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ) の株価は驚くほど堅調です。

今年年初に68.80ドルだった株価はビデオ会議の需要の高まりへの期待感から3月下旬には一時164.94ドルにまで上昇、その後も堅調な値動きで推移しながら、8月31日に発表した第2四半期決算が市場予想を大きく上回る好決算だったことを受けて株価は暴騰、一時は前日比47%を超える大幅な上昇を見せました。

株価は一時478.00ドルと、年初からは約7倍、すでに大きな注目を浴びていた3月の水準からも3倍近くにまで上昇したのです。


現在は株価は約370ドルにまで落ち込んではいますが、まさにこれが米国株投資だと言わんばかりの結果を見せつけているのです。

日本の新興企業にもバブル到来

日本の株式市場においても、特に新興市場は現在バブルの最中にあると言ってもよいでしょう。

東証マザーズ指数は新興市場である東証マザーズに上場する銘柄を対象とする指数ですが、この東証マザーズ指数の上昇が止まりません。

年初に885.7ポイントだった指数は、新型コロナウイルスの感染拡大懸念を受けて3月13日には一時527.3ポイント(年初比-40.5%)にまで大きく落ち込みました。

ですが、そこから急ピッチで回復し、9月2日には一時1183.12ポイントをつけるなど、底値からは2倍以上、年初からも30%以上の上昇を見せているのです。


もっとも、これは思惑や需給妙味が主導の値動きとも言え、バイオ系やIT系の銘柄を中心に材料が出た銘柄や値動きの軽い銘柄に資金が移動する「コロナラリー」とも呼ばれる現象が起きていることによるものです。

そんな値動きを毎日見ていると、このラリーにうまく乗っかることができれば簡単に資金を増やせるのではないかと錯覚してしまうくらいです。


その象徴がIPO(新規公開株)でしょう。

今年の新型コロナウイルスに対する懸念がピークの時期にあった2~3月の時期こそIPOはこぞって不調&上場延期が続出したものの、コロナ・ショックから立ち直りを見せている6月以降のIPOの成績は例年以上に好調です。

6/24に上場し、初値が公募価格に対して実に9倍以上、2018年に初値でのテンバガーを達成した高騰したHEROZ<4382>に次ぐ2000年以降のIPOで歴代2位の上昇率を記録したフィーチャー<4052>を筆頭に初値が公募価格の5倍以上となった銘柄がすでに4銘柄も出ているのです。

以下にその一覧を載せておきます。

銘柄名証券コード公募価格初値上場来高値
インターファクトリー40579605,0809,000
ニューラルポケット40569005,10010,850
Branding Engineer73524902,9204,045
フィーチャ40525204,7105,410


まさに空前のIPOバブルが起きているのです。

相場に参加し続けることの意義

もっとも、9月3日には米国でNYダウが一時前日比1000ドル安を記録するなど、直近ではそのバブル相場にも陰りが見え始めています。

いつ崩れてもおかしくない状態にあると言えなくもありません。


とは言え、こうして株価が上がるにせよ下がるにせよ、やはり実際にその相場に関わっていなければその実態というのはなかなか見えてきません。

株価の未来や市場の動きを一個人投資家が予測することなど不可能なことだと思います。

コロナ・ショックを乗り超えた(?)からこそ余計にそう思うのです。


ですから、ある程度は相場に身を任せるしかありません。

運がよければ相場があなたをはるかな高みへと導いてくれるでしょう。

それが株式投資の醍醐味でもあり、相場に参加し続けることの意義だと思うのです。

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