【銘柄紹介】サラリーマン視点での企業分析 #01~工場関係者の誰もがその価値の高さを知っていたMonotaRO(3064)

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サラリーマンにとって株式投資は諸刃の剣です。

資産面とメンタル面の両面においてプラスにもマイナスにも左右します。

ですが、せっかく株式投資を行うのであればサラリーマンとしての経験を是非活かしたいですよね。


そこで、これから何回かに分けて、このサラリーマンとしての経験を活かした自分の身近なテーマに注目する形での投資方法について考えていきたいと思います。

工場関係者の誰もがその価値の高さを知っていたモノタロウ

その業界に関わる人たちの間ではその存在や価値の高さが知れわたっている、そんな企業なんてきっといくらでもあるはずなんです。

工場で働く私にとって、その代表格がモノタロウ<3064>です。

このモノタロウ、工場関係者であれば誰でもその利便性は知っていたはずなんです。


私がモノタロウの存在を知ったのは2012年の春先のことですが、他の工具や工場消耗品を扱うサイトに比べて圧倒的に使いやすいことなど誰の目にも明らかでした。

工場関係の間接資材はとにかく種類が多く、ニッチなものが非常に多い。

このような膨大な商品を揃えており即納体制が整っている、少なくとも私が同社を知ったころはそんなところは数えるほどでした。

(日本国内のECサイトの中でダントツの売上高を誇るアマゾン(Amazon Japan)ですら、こうした間接資材の取り扱いは当時はごくわずかでした。その後はアマゾンもこの分野に目を付け始め、2015年には間接資材を扱う「産業・研究開発用品ストア」を開設しています。)


モノタロウ ショッピングサイト

B to B業界では古くからのやり方が踏襲される傾向にある

モノタロウの成功の要因は様々な角度から分析がなされています。

モノタロウは典型的なEC化の成功例で、この業界の当時の主流であったカタログや「御用聞き」からの購入の流れをECサイトでの購入に転換することに成功しました。

このECサイト購入への転換を推し進めるにあたっては、モノタロウが発行している紙のカタログがそれに大きく寄与したと言われています。


ビジネスの世界、特にB to B業界では古くからのやり方が踏襲される傾向にあります

また、このような古くからのカタログでの注文などに頼ってきた人たちの中にはデジタル関係やECを苦手とする人たちも多くいます。

そういった人たちに対して、まずは紙のカタログから入ってもらって、そこからモノタロウの利便性(商品点数の多さ、即納体制)を知ってもらう、そのような取り組みを進めてきた結果、多くの顧客を獲得する至ったということです。

確かに昔はよくモノタロウから紙のカタログが届いていましたが、あれにはそんな意味があったんですね。


こうしてモノタロウに移ってきてくれた人たちは、先ほどの理由から今後はモノタロウを使い続けてくれる可能性が高いはずです。

実際それは数字にも表れていて、モノタロウの登録者の購入金額は毎年伸び続けており、これは要するにモノタロウを利用し始めたユーザーはその後もモノタロウを積極的に使い続けるということを意味しています(※1)。

最近ではミスミ(MISUMI-VONA)アマゾン(Amazon Japan)などの競合他社も商品点数を大幅に増やすなどしてモノタロウに対抗しようとしていますが、リーディングカンパニーとしての地位をきずいているモノタロウの優位性は今後もしばらくは続くでしょう。

※1 MonotaRO 2020年12月期第2四半期決算説明資料 P31「登録年度別登録顧客数・売上成長率」参照


同社の業績は順調に拡大を続け、営業利益はこの10年間で10倍以上に拡大しました。

図:MonotaRO<3064> 業績推移


それに伴い、同社の株価は10年前の2010年末の50円相当(調整後株価)から現在では4,700円(2020年9月18日時点)と実に90倍以上(私が同社を知った2012年春先からみても20倍以上)にまで膨れ上がっています。

身の回りの問題を投資に結び付けよう

このように、今から振り返ってみれば超が付くほどのお宝銘柄であったと言えるモノタロウですが、残念ながらモノタロウを認知した当時の私はユーザー目線ではその価値の高さは感じていたけれども、投資家目線ではそれを捉えきれていませんでした

モノタロウが持つ企業価値の高さを投資に結び付けて考えることができず、日本を代表する優良銘柄への投資チャンスをみすみす逃したのです。


私が仕事をしていて感じるのが、いまだビジネスの世界には古めかしい体質だったり仕組みというのが数多く残っているということです。

私はそこに勝機があるのかなと思っています。

つまり、こうした旧来の体質が残るものもいずれは効率化や合理化が進むはずで、そうした変革のときこそが最大の投資のチャンスであるということです。


今年急速に普及したWEB会議にしてもそうです。

きっかけはあったにせよ、これまで対面で行っていた会議をWEBで行うようになり、多くの人が少なからずそのメリットを感じているはずです。

WEB会議が対面での会議に比べて絶対的に優れているというわけではありませんが、今後WEB会議が普及していくことは間違いないでしょう。


一方で、情報共有の方法にしても、すでにプライベートでのやり取りはLINEなどのチャットアプリが主流であるのに対し、ビジネスの世界ではいまだにメールが主流です。

セキュリティの問題や扱う情報量に違いはあるにせよ、それだけが(チャットの導入が進まない)理由ではないはずです。


年功序列の考えが根強い日本の企業においては、古いものや考えを尊重するという文化が存在するような気がします

新しいものを拒む風潮がどこかあり、これは投資を考える上ではまだ改善の余地が残されているという点でむしろプラスに捉えるべきでしょう。


会社に対して不満や愚痴を言っても一銭にもなりません。

ですが、会社に対する不満や問題点を投資に結び付けられれば大きなお金を生む可能性があります

私はその可能性に賭けてみたいのです。

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