自虐的な社員が会社で使えない理由

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以前に優秀な社員の特徴について考えてみましたが、では逆に優秀ではない社員、というか正直扱いに困るような社員(つまり使えない社員)の特徴とはどのようなものでしょうか?


私にはひとつ思い当たる特徴というものがあります。

会社において使えない社員、それは自虐的な社員です。


この自虐的な態度をとる社員というのがなぜ会社において使えない人材であると言えるか、それについてご説明します。

自虐的な社員が会社で使えない理由

自虐的な社員が会社で使えない理由としては、以下のような理由が考えられます。

意識が低い

会社が求める人材というのは、会社の要求に適応してくれる人材です。

能力的にもそうですが、気持ち的な部分もかなり多くを占めています。

たくましさのある体育会系の人材が企業で高く評価されるのも、このためです。


自虐的な社員というのは、この会社に適応するという責務を放棄している人たちのことです。

最初から会社の要求に適応することをあきらめています。

そんな自虐してる暇があるなら会社の要求にコミットする努力や姿勢を見せろという話です。


そういったことをするわけではなく、自分は何も変わろうとしない、自虐的な社員とはそのように意識の低い人たちなのです。

周囲の士気を下げる

どうせ自分なんて、と自虐的な態度をとる社員。

そんな社員と働く周りの社員は気持ちはどうでしょうか。

なんだか一緒に仕事をしている自分のことまで否定されたような気持ちになってしまいますね。


「そんなことないよ、〇〇さんは良くやっているよ」とでも言ってもらいたいんでしょうか。

これではただの面倒くさい社員ですね。

周囲の社員の士気を下げることにつながるわけです。

実は謙虚でない

自虐的であることと謙虚であることは違います

そもそも、会社から給与を受け取って働いている以上、自分のパフォーマンスの低さを認めることはあまり褒められたものではありません。

もしも、会社の雇用形態が更新制であれば、自分を卑下するような発言を安易にするはずがないからです。


日本の会社では多くの場合よっぽどのことがない限りは雇用が保証されていて、それにあぐらをかいているからこそ、そのような発言ができるのです。

したがって、全然謙虚でもなんでもないわけです。

批判的である

自虐的な態度も度が行き過ぎると面倒を通り越して批判的だとさえ思わせてしまいます。

そもそも自虐的な人というのは、本当のところは自分のことをそこまで悪くは思っていないんですよ。

本当に自分が悪いと思っているのならそれを態度に出せるわけがないんです。

結局、そうやって自虐してハードルを下げておくことで自分が傷つくのを最小限に留める、一種の自己防衛なわけです。


もちろん、自分を守るために自己防衛を行うことは人間として当然の心理ではあります。

ですが、自分が悪いのではなく周りが悪いから自分が結果が出せないんだと思っている、そのように周りに対して不満を持っていてそれが自虐的な態度になって表れている人というのがいます

「どうせ自分の考えなんて理解してもらえないんで」といった類の自虐です。

そうやっていじけている、ふてくされている、開き直っている態度を隠そうとしない社員というのは、もちろん謙虚でもないしむしろ傲慢で批判的な人であるとさえ言えます。

組織から追放されて気づいた自分の本当の無能さ

実は上で挙げた特徴というのはかつての私自身のことです。

過去にもお話しさせていただいたことがありますが、以前の私は会社の要求に適応する能力もなく、そもそもそれに適応しようという意欲もない、まさしくどうしようもない社員でした。


その後、紆余曲折あって私は他部署に異動になりました。(事実上の追放でした。)

これは、組織にとっても良いことであったと思いますし、結果的には私自身にとっても良いことでした。

以前の私はまさに上で書いたような自虐的な社員でしたが、こういった本当の意味での自分の無能さというか傲慢さには気づけていなかったように思えます。

環境が変わったことで、それを自覚することができたのです。

(自覚できたからと言って、ではそれが改善できているかというのはまた別の話です。)


成長していくためには、自分の弱みと向き合っていく必要があります

残念ながら、会社の同僚たちはあなたの本質的な弱みを指摘してはくれません。

面倒は避けたいので、当たり障りのない発言やオブラートに包んだものの言い方しかしてはくれないのです。


私がコミュニケーションを信頼せず、機械的な評価を望むのはそのためです。

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