工数見積もりは自分の力量ではなく他人の力量から見積もる

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社会人が仕事をしていくで、欠かすことのできないのが工数見積もりです。

工数見積もりは、プロジェクトマネージャー(PM)としてプロジェクトの全体工数を正確に見積もるというレベルの話もあれば、個人の業務・タスクの時間見積もりに関する話の場合もあります。

今回お話しさせていただくのは、後者(個人の業務・タスクの時間見積もり)の話になります。


仕事を進めていく中で、私は自身が抱えている仕事の案件(タスク)の工数予測を積極的に自部門またはプロジェクトのマネージャーに伝達するようにしています。

これは、私の仕事が比較的工数を算出しやすい定形業務が多いというのも理由のひとつですし、このように工数管理を行っていくことで自己管理ができる人間だということを周囲にアピールして、周りからの信用を得たいというのもその理由としてあります。


そんな私の工数予測に対する考え方ですが、私が自分の仕事の工数を見積もるときに基準として考えるのは自分の力量ではなく他人の力量です。

自分以外の人間が行うとしたらどのくらいの時間がかかるだろうか、それが私の工数予測における考え方です。

工数見積もりは過小であっても過剰であってもいけない

工数見積もりに対する考え方は人それぞれです。

工数見積もりにおけるバッファ(余裕)の考え方もそのひとつです。

たとえばプロジェクトの工数予測を出す必要がある場合、たいていは想定外のことがひとつやふたつは起こりうるのだからバッファを十分に確保しておくべきだという考え方は当然あります。

しかしながら、そういった「想定外のこと」の工数を見積もることなどできないのだからバッファは最小限に留めるべきだという考えも一方ではあります。

どちらの意見にも一理あるように思えます。


本来、工数見積もりは過小であっても過剰であってもいけないのです。

工数見積もりが過小なものであると、納期の遅延を招いたり計画上のコスト(人件費)との乖離を生んでしまったりもします。

かといって、工数設定では手堅く過剰なバッファを設ければいいという話でもありません。

各タスクに対して、標準的な工数、もしくは投入できる工数というのはある程度決まっているはずです。

ですから、そこから逸脱しない範囲での工数予測を立案する必要があるのです。


それは個人レベルの工数管理(時間管理)も同じです。

結局のところ、工数見積もりはいかに競争相手との競争力を維持しつつ楽ができるかという観点で決まるものだと思っています。

工数見積もりは自分の力量ではなく他人の力量から見積もる

まず初めに断っておくこととして、私は前述の通り自身のタスクの工数予測を積極的に展開していますが、この工数予測にはそれなり(かなり)のバッファを設けています。

それは、不足の事態を想定してというよりも、単純に自分が仕事で楽をするためです。

このような工数設定はあくまで相手との競争力という観点から決めるものだというのが私の考えです。

自分がその仕事をこなすのにどのくらいの時間を要するかが基準ではないのです。


これは価格設定と全く同じ話です。

原価が500円の品物があったとして、この品物をいくらで売るかを考えたときに、その基準となるのは同類の商品の値付けのはずです。

競合他社の多くが1,000円で売っているものをわざわざ600円や700円で売る必要などどこにもないわけです。


私は上記のような考えに従って自身の工数を立案しています。

つまり、部署内のほかの社員に対して競争力を維持できる、ほかの社員が提示する工数と同等またはそれよりもちょっとだけ少ない工数を提示するようにしています。

工数削減を目指すのであれば競争力を高めることが何よりも重要

最近は何かと業務効率化だの工数の削減だのうるさい世の中ですが、これを実現するには小手先のテクニックよりも意識的な変革を行うことのほうが効果的だと思ういます。

先ほど述べた考えに従うならば、私としては現状の作業工数を削減する必要はないと思っています。

自身の力量からすればかなりのバッファを設けた工数設定であっても、十分同僚たちとの競争力を維持できるものだと考えているからです。


ですから、もしも工数削減を目指すまたは要求してくるのであれば、もっとも必要なことは競争力を高めることであるというのが私の持論です。

私の作業工数を20%削減させたいのであれば、私が提示した作業工数よりも少なくとも15%程度は少ない工数で作業を完了できる従業員の存在が必要です。

そのような競争相手なくして、積極的に取り組めるはずもないのです。

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