理想論を語り部下をつぶす上司たち

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退職にまた一歩近づいたかもしれません。


先日、自部門の部長とささいなことから口論に陥ってしまいました。

こういったこと自体はたびたびあるのですが、今回はこともあろうに部長に対してつい以下のようなことを口走ってしまいました。

「(そんなこと)軽々しく言うべきではないと思いますよ」


案の定、これに部長が大激怒。

「軽々しいとは何て言い方だ!」「お前にそんなことを言われる筋合いはない!」

そのように激しく叱責されました。

もっとも、それも当然の反応と言えるでしょう。

たかだか一般社員が部長に対して「軽々しい」などと言ったわけですから。

会社によってはクビになってもおかしくない発言かもしれません。


ただ、弁解させてもらうとするならば、そのような理想論を語る人たちが部下を追い込み潰している、そのような事実があることだけはどうか自覚してもらいたいのです。

口出しする仕事の難しさは理想と現実の折り合いのつけ方

今回、私が上司と口論となったのは、上司の発言が私には安易な理想論を語っているように思えたからです。


私が行っている仕事は主に間接的な業務ですが、こうした仕事の中には周りの人たちに口出しするだけして、自分たちは特に何もしないというような仕事も多くあります。

私はそのような仕事がとても苦手です。

いわば「口だけの仕事」とも言え、周りからは快く思われません。

そんな口だけの仕事だからこそ、せめてその発言に責任を持つことを意識して仕事しています

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このような口出しする仕事の難しさは、理想と現実の折り合いをどのようにつけていくかというところにあると思っています。

口で言うだけであればいくらでも理想論を語れるわけです。

理想を語るのはとても簡単なことです。

少し調べたりお金をかけさえすれば、正論じみた話をするくらいならばすぐにでもできるようになります。

また、そもそもそのような理想論の綺麗事など口出しされる側もわかっているはずです。


ですが、実際にそれを実行に移すのであれば、現実も直視していかなければなりません。

そして、理想と現実にはギャップがつきものです。

実行する側の人間はこのギャップを埋めていかなければならないのです。


実際に行動する立場の人たちが大きな理想を掲げるのであれば、理想と現実のギャップが大きかったとしても、それで苦労するのもその代償を支払うのも自分自身なわけです。

しかしながら、ただ口出しするだけの人は大きな理想論を語ったところで自分自身でその責任をとることはありません。

そのツケを支払わされるのは、口出しされた側の人たちなのです。

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理想論を語り部下をつぶす上司たち

私が今回、上司に反発したのにはある伏線があります。

過去にメンタル上の理由から会社を休職した(現在は復職しています)同僚から、実際にそのような相談をされたことがあるからです。


その同僚いわく、その人の上司はとにかく理想論を追求してくる人だったそうです。

その同僚(部下)としても、上司の言っていること、すなわち理想論が現実の実態からあまりにもかけ離れすぎていてとてもそれを実現するだけの時間的・精神的余裕もない、一方でその上司の言っていることが正論であるが故に逆らえない、そのジレンマに苦しんだという話をされていました。


もちろん、これだけが休職に至った理由ではないでしょうが、理由のひとつではあるはずです。

理想論を語るばかりの上司たちは部下をつぶすのです。


ですから、上司の安直な発言にはつい突っかかってしまうのです。

理想と現実の折り合い

口出しするだけの仕事というのは思っているよりもずっと難しいものです。

ですが、この感覚をなかなか共有し合うことはできません。

私には、周りの人たちの仕事のやり方が「軽々しく」思えるときがあります。

現場の人たちが理想と現実の必死に折り合いをつけようとしているところに、気まぐれに乗り込んできて安直に理想論を語っている、そのように思えてしまうのです。

しかも、当の本人たちは自分は正論を言っているのだと自分の正当性を信じて疑わないわけです。


私自身、感情論よりも論理性を重んじる人間ですが、それでも正論と理想論が似て非なるものであるということは認識しています。

理想論は物事の見方のひとつの尺度でしかありません。

物事はこうあるべきだという視点しか考慮されていないのです。


物事を進めていくために考慮しければならないことは山ほどあります。

ですから、あらゆる尺度や観点から物事を判断して理想と現実をもっとも適度なバランスで折り合いをつけていく能力こそが現場で本当に必要とされている力のはずです

それに気づかない限り、いつまでも的の外れた意見を言い続けることになるでしょう。

その現実に向き合おうとしない上司が部下を潰し続けるのです。

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