【パワハラ対策】変えるべきは上司ではなく周りの考え方

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パワハラ(パワーハラスメント)は職場における一種の社会問題ですが、このようなパワハラが起こりえてしまうのは必ずしも上司だけの問題とは言えません。

パワハラが起きてしまう背景には、部下は上司に反論してはいけない、上司にたてつく部下は礼儀知らずの無礼ものだと考える日本の慣習も影響しているのではないでしょうか。


ですから、変えるべきは上司の行動ではなくそうした周りの考え方であると私は思います。

そもそも上司にそこまでたいした権限はない

まず第一に、パワハラの定義に「職場の地位・優位性を利用する」というものがありますが、はっきり言って上司にそこまでの地位や優位性があるとは思えません

部長クラスならともかく、課長クラス、まして係長や主任クラスの権限なんてたかが知れています

私の会社でも、少なくとも課長クラスには人事権はありません。


上司が部下にできることと言えば、せいぜい人事評価を低くつけることくらいです。

仮に人事評価が下がったところで、それで年間いくら手取りが変わるのかといった話です。


世間が思っているほど上司というのは絶対的な存在ではないはずです。

ですから、パワハラに悩んでいる人は、まずはそのことを改めて認識することも必要でしょう。

部下が上司に反論できないのは上司のせいではない

では、(上司は絶対的な存在ではないにもかかわらず)なぜ多くの人々がパワハラで苦しむのでしょうか。

上司からの理不尽な要求な要求や発言に対して何も言い返せないのはなぜでしょうか。


それは、一般的に部下は上司に対して反論できないと考えられているからです。

確かに、部下が上司に反論するというのは非常に難しいことです。

ですが、これは必ずしも上司だけの責任とは言いきれません。


部下が上司に対して反論できないのは、そのような行為を悪とみなす日本の慣習の影響も大きいのではないでしょうか。

上下関係は絶対で、上司にたてつく部下は礼儀知らずの無礼ものだという風潮が日本にはあります。

ですから、そのように考える人たちからの視線が気になって、部下は上司に何も言い返せないのです。


つまり、周りの人たちが悪いと言えるのです。

周りの人たちがそのような目で見るから、部下は上司から一方的に理不尽に責められて苦しむことになるのです。

変えるべきは周りの考え方

ですから、変えるべきは上司の行動ではなくそうした周りの考え方であると思います。

上司からの理不尽な発言や要求に対して反論することは決して悪ではなく、それを認める風潮を作るべきです。


パワハラはいわば「職場のいじめ」です。

それを助長しているのは、上司を絶対的なものと考える自分自身の意識、そして無関心な傍観者たちなのかもしれません。


パワハラ対策には、自分自身、そして周りの意識を変えていくことも必要でしょう。

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